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男のストレス事情

「家は戸建て、子は2人、妻は専業主婦」というモデルケースの2周目はない

フリーライター 武田砂鉄さんに聞く「あえてクリアにしないという選択肢」【2】

 森脇早絵=フリーライター

停滞したりとか、問題を先送りにするということが、もっとあってもいいんじゃないか。
停滞したりとか、問題を先送りにするということが、もっとあってもいいんじゃないか。

 生き方、働き方に明確な指針を示さなきゃいけないと思いません。「自分はこういう働き方ではダメだった。どうしたらいい」と問い、人に選択肢を示してもらって、そのまま「じゃあ、そうします」、って、これ、危ないですよね。そうではなく、疑ったままの状態を維持して一つひとつ判断していく、ということではダメなのかな、と思います。

 フリーになって、全てがハッピーになるわけじゃない。当たり前です。日々、面倒なことばかりです。ここがダメなら、あっちはサイコー、そんな単純じゃありません。すぐに結果を求めずに停滞したりとか、ひとまず問題を先送りにするということが、もっとあってもいいんじゃないかなと思います。

それこそ0か1か。同意か反対か。そうじゃなくて、その間にある答えを見つける距離感を認めてもいいというか。今の会社じゃダメだと思ったとしても、結論を保留してもいい、休戦してもいい、いろんな選択肢があってもいいと。

武田 白黒ではなく、万事は灰色で良し、という考えでいます。限られた選択肢を提示されると、どちらかに行かなきゃいけない圧力のようなものが、知らぬ間に生じます。でもそれ、そもそも、提示した側が有利になるだけの問いかけじゃないか、ってひとまず疑うべきですよね。

(聞き手:森脇早絵=フリーライター、写真=菅野勝男)

武田砂鉄(たけださてつ)さん
ライター
武田砂鉄(たけださてつ)さん 1982年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーに。「cakes」「NEWSWEEK」「文學界」「VERY」「SPA!」「暮しの手帖」など多くの媒体で連載を持ち、インタビュー、書籍の構成も手掛ける。2015年に上梓した初の著書『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した。2016年、第9回(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞を受賞。8月8日に第2作目となる『芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり』(青弓社)が刊行となる。

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