コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか
第7回 ちゃんと知りたい! コーヒーのいいこと・悪いこと――ネスレ日本の福島洋一さんに聞く(後編)
柳本操=ライター
みんなが毎日飲んでいる香り高いコーヒーは、体にいいことづくめだった!以前は「カラダに悪い」と言われていたコーヒーが、最新の研究により「カラダにいい」ことが続々と明らかになっている。日経グッデイでは、最新の「コーヒーの健康効果」を専門家の方々に直撃して話を聞いた。第7回となる今回は、前回に引き続き、ネスレ日本の“コーヒー博士”福島洋一さんに、コーヒーの「いいこと」「悪いこと」を聞いていく。特に今回はコーヒーに含まれる「カフェイン」について詳しく話を聞いた。(前回の記事はこちら)
コーヒーの健康効果について考えるときに絶対に外せないのが、コーヒーに含まれる「カフェイン」だ。
コーヒーがいくら体にいいといっても、飲み過ぎるとカフェインを多く摂取することになり、カラダによくないのでは…と心配になる人も多いだろう。また、「コーヒーは血圧を上げるのではないか」と不安に思う人もいる。そこで、今回は、前回に引き続き、ネスレ日本の福島洋一さんにコーヒーに含まれるカフェインのメリット、デメリットについて詳しく聞いていく。
カフェインは、チョコレートや市販薬にも含まれる

基本的なところから伺いたいのですが、そもそも「カフェイン」とはどういったものなのでしょうか?
福島さん コーヒーを飲むとしゃきっとした気分になりますが、この覚醒作用のもとになっているのが、カフェインです。
カフェインは、苦みを持つアルカロイド類の化学物質です。植物が昆虫に食べられないように自らの身を守るため、作られた物質だと考えられています。カフェインは熱に強い性質を持っているためにコーヒー豆を焙煎してもその多くが残ります。
●カフェインを豊富に含む飲料 |
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お茶、コーヒー、ココア、コーラ飲料、栄養ドリンク、エナジードリンク | ●カフェインを含む食品 |
チョコレート、眠気防止用のガム | ●医薬品 |
総合感冒薬、咳止め薬、鎮痛薬、眠気予防薬、強心薬 |
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