日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > ダイエット・食生活  > ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~  > コーヒー摂取で「気をつけるべきこと」は何か  > 5ページ目
印刷

ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~

コーヒー摂取で「気をつけるべきこと」は何か

第6回 ちゃんと知りたい! コーヒーのいいこと・悪いこと――ネスレ日本の福島洋一さんに聞く(前編)

 柳本操=ライター

コーヒーは骨密度を下げ、貧血を促進する?

コーヒーは、病気予防だけでなく、見た目の若々しさにもうれしい効果を発揮してくれているのですね! しかし、いいことばかりが多すぎないですか? コーヒーがカラダにネガティブに働くというケースはないのでしょうか。

福島さん 体によいからといってたくさん摂ればよい、というわけではありません。何事も適量というものがあります。コーヒーはカフェインを多く含んでいますから、個人差はありますが、飲む量や飲み方に注意が必要な場合があります(カフェインについては次回紹介します)。

 カフェインは、カルシウムの排泄を高める性質があるため、コーヒーを飲む量が多いやせた女性は骨密度が低くなるのでは、という指摘があります。一方、複数のコホート研究をまとめたところ、コーヒーの飲用は、骨密度への影響はなかったというメタ分析結果も最近発表されています。

 また、私自身、「コーヒーを飲むと貧血になるのではないか?」という質問をよく受けます。コーヒーに含まれるポリフェノールは、タンニンの仲間なのですが、これらがミネラルの吸収を抑えるため、貧血になりやすいのではないかというものです。動物実験での過剰投与ではこうした現象が確認できます。しかし、コーヒーを飲むことによって貧血が増えるわけではないことは疫学調査によりわかっています。

 カルシウムや鉄は重要なミネラルです。まずはこれらの栄養素が摂取不足にならないようにすることが大切です。また骨の健康のためには適度な運動は忘れてはなりません。健康的なバランスの取れた食生活の中で、コーヒーを適度に飲用することがお勧めといえます。

          ◇        ◇        ◇

 コーヒーの効果が、糖尿病などの生活習慣病だけでなく、シミの生成抑制など“見た目の若さ”にも影響しているとは驚きだ。しかし、コーヒーの摂取はすべてがいいことばかりではない。特に気になるのが“カフェイン”について。次回は、コーヒーのカフェインのメリット、デメリットについて詳しく聞いていく。



■日経グッデイのコーヒー関連のおすすめ記事はこちら
「からだに悪いコーヒー」が「飲むべきくすり」に!
「コーヒーはがんに効果あり」は本当か?
お酒の後はコーヒー!? 肝機能、痛風にも効果あり
コーヒー習慣は血糖値も下げる! 驚きのコーヒー効果
コーヒーを飲むと痩せる!? ダイエット効果はあるか
コーヒー+15分の“ちょい寝”は効率アップの特効薬だった

福島洋一さん
ネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室室長
福島洋一さん 1988年、東京農工大学農学部農芸化学科卒業、1990年に同大学大学院修了後、ネスレ日本株式会社に入社。1999年博士号(農学)取得。ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、ネスレリサーチ東京R&Dプロジェクトマネージャーを経て2010年より現職。

先頭へ

前へ

5/5 page

RELATED ARTICLES関連する記事

ダイエット・食生活カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 効率的に「お腹を凹ませる」トレーニング

    中年にもなると、お腹がぽっこり出てくるのが気になる人も多い。特に薄着の季節になると、お腹が出ているのが気になり、何とか短期間で凹ませたいと思う人は多いだろう。しかし、スポーツジムでしっかり運動するのはつらいし、運動する時間を確保するのも大変だ。そこで、今回のテーマ別特集では、効率よくお腹を凹ませるために知っておきたい「内臓脂肪」の落とし方と、トレーニングのコツ、そしてお腹を凹ませる「ドローイン」のやり方について解説しよう。

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.