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ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~

コーヒー摂取で「気をつけるべきこと」は何か

第6回 ちゃんと知りたい! コーヒーのいいこと・悪いこと――ネスレ日本の福島洋一さんに聞く(前編)

 柳本操=ライター

コーヒーは骨密度を下げ、貧血を促進する?

コーヒーは、病気予防だけでなく、見た目の若々しさにもうれしい効果を発揮してくれているのですね! しかし、いいことばかりが多すぎないですか? コーヒーがカラダにネガティブに働くというケースはないのでしょうか。

福島さん 体によいからといってたくさん摂ればよい、というわけではありません。何事も適量というものがあります。コーヒーはカフェインを多く含んでいますから、個人差はありますが、飲む量や飲み方に注意が必要な場合があります(カフェインについては次回紹介します)。

 カフェインは、カルシウムの排泄を高める性質があるため、コーヒーを飲む量が多いやせた女性は骨密度が低くなるのでは、という指摘があります。一方、複数のコホート研究をまとめたところ、コーヒーの飲用は、骨密度への影響はなかったというメタ分析結果も最近発表されています。

 また、私自身、「コーヒーを飲むと貧血になるのではないか?」という質問をよく受けます。コーヒーに含まれるポリフェノールは、タンニンの仲間なのですが、これらがミネラルの吸収を抑えるため、貧血になりやすいのではないかというものです。動物実験での過剰投与ではこうした現象が確認できます。しかし、コーヒーを飲むことによって貧血が増えるわけではないことは疫学調査によりわかっています。

 カルシウムや鉄は重要なミネラルです。まずはこれらの栄養素が摂取不足にならないようにすることが大切です。また骨の健康のためには適度な運動は忘れてはなりません。健康的なバランスの取れた食生活の中で、コーヒーを適度に飲用することがお勧めといえます。

          ◇        ◇        ◇

 コーヒーの効果が、糖尿病などの生活習慣病だけでなく、シミの生成抑制など“見た目の若さ”にも影響しているとは驚きだ。しかし、コーヒーの摂取はすべてがいいことばかりではない。特に気になるのが“カフェイン”について。次回は、コーヒーのカフェインのメリット、デメリットについて詳しく聞いていく。



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福島洋一さん
ネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室室長
福島洋一さん 1988年、東京農工大学農学部農芸化学科卒業、1990年に同大学大学院修了後、ネスレ日本株式会社に入社。1999年博士号(農学)取得。ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、ネスレリサーチ東京R&Dプロジェクトマネージャーを経て2010年より現職。

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