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ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~

コーヒー摂取で「気をつけるべきこと」は何か

第6回 ちゃんと知りたい! コーヒーのいいこと・悪いこと――ネスレ日本の福島洋一さんに聞く(前編)

 柳本操=ライター

あの硬いコーヒー豆からは想像もつきませんね!

コーヒーの実を割ったところ。果肉の中に種子(写真上)がある。これがコーヒー豆(写真提供:ネスレ日本)
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福島さん そうなんです。この柔らかいコーヒーチェリーが、熱帯、亜熱帯の厳しい環境の中で生存できる秘密、そこにあるのが、コーヒー果実に含まれるカフェインや、クロロゲン酸などのコーヒーポリフェノールなのです。前回の記事でも書かれていたように、ポリフェノールは、植物が強い紫外線や活性酸素などから身を守るために自ら生成した抗酸化物質です。これらの成分は、果肉のさらに内側にあるコーヒーの種子にも豊富に含まれています。

 コーヒー豆を焙煎して熱湯で抽出して飲む、という習慣は、まさに植物が自らを守るために身にまとっていたポリフェノールやカフェインを私たち人間が体に取り込む、賢い方法だったというわけです。

「夫を早死にさせる十カ条」にコーヒーが含まれていた!

ところが、ひと昔前まではコーヒーは体に悪いのでは、という考えが長く根付いていたのですね。

福島さん おっしゃるとおりです。そういった考えが一般的だったというのがわかる、面白い発表があります。

福島洋一さん。ネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室室長。1988年、東京農工大学農学部農芸化学科卒業、1990年に同大学大学院修了後、ネスレ日本に入社。1999年博士号(農学)取得。ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、ネスレリサーチ東京R&Dプロジェクトマネージャーを経て2010年より現職。
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 1970年にハーバード大学栄養学教室だったJean Mayer教授が、「夫を早死にさせる十カ条」という皮肉を込めたチェックシートを発表しました。そこには、気楽な未亡人になりたければ、「太らせましょう」「強いお酒を飲ませなさい」「夫をいつも座らせておきましょう」「塩分の多い食べ物に慣れさせましょう」「たばこをすすめましょう」といった“体に悪影響を及ぼす”アドバイスが合計10個書かれているのですが、その中にコーヒーに関する記述があるのです。

 そこには、「コーヒーをせっせと飲ませましょう。心臓発作はすぐには起きませんが、チャンスを逃してはいけません」と書かれています。当時は、コーヒーはカラダに悪いという認識が一般的だったのですね。

 コーヒーは、たばこやお酒と同様に“嗜好品”の一種です。「コーヒーはカフェイン」「たばこはニコチン」「お酒はアルコール」というように、それぞれ特徴的な化学物質を含んでいます。ニコチンやアルコールについては、ご存じの通り、健康への弊害のほうが大きいことがさまざまな研究から明らかになっています。コーヒーもそれらと一緒のものとして括られて、“カラダに悪そうな飲み物”という印象を持たれることが多かったのかもしれません。

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