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ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~

コーヒーを飲むと痩せる!? ダイエット効果はあるか

第5回 コーヒーポリフェノールの脂肪燃焼効果とは――日本ポリフェノール学会理事長の板倉弘重さんに聞く

 柳本操=ライター

痩せ効果を得たいなら、運動の1時間前に飲む

運動と組み合わせて飲むならどのようなタイミングが良いでしょうか。

板倉さん クロロゲン酸は、やや溶けにくいものの、水溶性の性質を持っています。口から入ると1~2時間後に血中でピークになり、4時間後ぐらいにはカラダの外に排泄されてしまいます。もともとポリフェノールは異物とみなされるので、カラダはすぐに排泄しようとするのです。体内への吸収率も高くはなく、数パーセントほどしか吸収されない、といわれています。カフェインも、クロロゲン酸と同様に1~2時間後で血中においてピークになります。

 ですから、運動する1時間前ぐらいにコーヒーを飲むのがおすすめです。ちょうど運動をして脂肪が燃焼しはじめる頃に、クロロゲン酸とカフェインも血中でピークとなり、その燃焼効果を高められると考えられます。

 また、運動時には活性酸素もたくさん体内で生じますから、クロロゲン酸の抗酸化作用によって活性酸素の害を抑えられるというメリットもあるでしょう。

 クロロゲン酸はタンパク質と結合しやすい性質を持っているため、コーヒーにミルクをたくさん入れると、牛乳のカゼインというタンパク質と結合して、その吸収が落ちる可能性があります。クロロゲン酸のパワーをフルに引き出したいなら、ブラックで飲むのがおすすめです。

コーヒーの有効成分は、素早く吸収され、排泄される。この性質を知っておくことで、うまく体内で効かせられそうですね。

板倉さん 人間は、ポリフェノールのことなど知らないずっと昔から、ティータイムの習慣を持っていました。イギリスやオランダでは紅茶、アメリカではコーヒー、日本では緑茶、というふうに、種類は違えど、こまめにポリフェノールを体内に入れることによって健康効果が得られることを知っていたのだと考えると、人間の知恵はすごいと思いますね。

 時代は変わり、現代は飽食で運動不足の時代です。メタボなどの“現代病”の予防効果を持つコーヒーの価値はより高まっているように感じます。

         ◇       ◇       ◇

  コーヒーがダイエットにも効果があるというのは、コーヒー好きのビジネスパーソンにとって嬉しい限りだ。さらに、「運動前1時間にコーヒー」を実践して、コーヒーパワーをより多く享受しよう。次回は、世界中のコーヒー研究を常にチェックしているネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室 室長の福島洋一博士に「コーヒーと健康」の最新研究事情を聞く。



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板倉弘重さん
日本ポリフェノール学会理事長、品川イーストワンメディカルクリニック理事長
板倉弘重さん 1961年、東京大学医学部卒。同大学第三内科講師を経て、国立栄養・健康研究所臨床栄養部長に。この間、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所研究員として留学。1996年に国立健康・栄養研究所を退官。脂質代謝、動脈硬化、抗酸化物質、老年医学を専門とする。

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