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ビジネスパーソンのコーヒー学 ~コーヒーと健康最前線~

「からだに悪いコーヒー」が「飲むべきくすり」に!

第1回 “コーヒー悪者説”が覆された歴史――東京薬科大学名誉教授 岡 希太郎さんに聞く

 柳本操=ライター

血液サラサラですか? コーヒーには、タマネギや納豆のような効果があるのでしょうか。

岡さん コーヒーにも、血液サラサラ成分が入っています。コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれています。クロロゲン酸は、コーヒーの健康成分として一番知られている存在です。クロロゲン酸は、体に入ると肝臓で代謝されて半分以上がフェルラ酸という成分に変わります。これが血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにするのです。

 脂っこい食事を取ると血液はドロドロになり、血小板が活性化して血が固まりやすくなります。これによって血栓ができて血管を塞ぐと、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死につながる病気となるわけです。ところが、食事といっしょにコーヒーを飲んでおけば、フェルラ酸が血液をサラサラにしてくれます

 コーヒーの香り成分も血管の若返りに貢献します。コーヒーのなんともいえない馥郁(ふくいく)たる香りは、鼻腔から脳に到達し、リラックス回路を活性化します。このコーヒーの香り成分は空気中に漂う分の何百倍もの量がコーヒーの液体中に溶け込んでいます。コーヒーの香りの中心的存在であるピラジン酸は、血小板が固まるのを強く抑制することがわかっています。

 「人は血管とともに老いる」といわれます。「しなやかで丈夫」な血管をキープしたいなら、毎日コーヒーを飲んでおくといいわけです。

昔は発がん性があると考えられていた

「コーヒーが健康にいい」という認識が定着したのは比較的最近のことのように思います。個人的な印象ですが、20~30年くらい前は、カラダに悪いという印象が強かったように思います。いつごろから変わったのでしょう。

岡さん 「コーヒーが健康にいい」と言われるようになったのは、ここ10年ぐらいのことです。それまでは、医師の間でも「健康のためにコーヒーは控えたほうがいい」という意見が多くありました。

 コーヒーは、昔は「がんを促進する食品」と思われていたんです。コーヒーは見た目も黒いですし、カラダにいいイメージは持ちにくかったのでしょう。

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