薬で血圧はなぜ下がる?主要薬の降圧メカニズム
高血圧が「血管パンパン型」か「血管ギュウギュウ型」かで使い分け
宇津貴史=医学リポーター
すなわち、塩が体内に入ると、血液中のナトリウムが増える。生体はナトリウム濃度を正常まで下げるために、血液の中に水を引き込む。その結果、血液の量は水増しされて多くなり、血管はパンパンとなる。
また、高齢者は、塩をとり過ぎていなくても「パンパン型」の血圧上昇を起こしやすい。「65歳を超えた人の高血圧は、ほとんどがこのタイプです」と桑島氏は言う。高齢者では、ナトリウムを尿の中に捨てる働き(腎機能)が低下しているため、血液中のナトリウム濃度が下がりにくいからだ。