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Gooday's View 記者の目

熊本地震について~エコノミークラス症候群を避けるために

熊本地震の被災地で起きていること

 寺西 芝=日経Gooday編集長

 熊本県、大分県を震源とする地震が続いている。4月19日になっても阿蘇などを震源に余震が続いており、避難者にとって休まることがない状況が続いている。

 そういったなか、避難者の中でエコノミークラス症候群(肺塞栓症)によって亡くなった方がいるとのニュースが流れた。今、被災者の方々は避難所や車の中など狭い場所で寝起きする状況に置かれている。身動きできない状況が続くと血流が悪くなり、静脈中に血の塊(血栓)ができてしまい、この血栓が肺に詰まると「肺塞栓症」になるのだ。

 エコノミークラス症候群を予防するためには、足の指を動かす、足首を回す、ふくらはぎを下から上にマッサージするなど足の運動が有効だ。足の筋肉を動かすことにより筋肉がポンプの役目を果たして血液が心臓に戻り、うっ血状態を避けることができるからだ。

 余震が続く被災地では、避難生活の長期化による疲れの蓄積、そして揺れによる恐怖で心理的なトラウマ(外傷)が生じる恐れもあるだろう。小さな子どもに限らず、PTSD(外傷後ストレス障害)などに対する心のケアも、今後必要になってくるはずだ。

 被害を受けた人の支えになるためには、まず被災地がどういう状況に置かれ、何が起きるのかを理解することが大事だ。その上でわれわれができることを考えたい。

厚生労働省「避難生活を過ごされる方々の深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防について」より
[画像のクリックで拡大表示]

※追記:厚生労働省が、エコノミークラス症候群の予防について「予防のための足の運動」を上記のイラスト入りで紹介しています。また、「予防Q&A」もあります。
【厚生労働省】深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A
【厚生労働省】避難生活を過ごされる方々の深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防について

肺血栓塞栓症、肺梗塞症
肺動脈血栓塞栓症
エコノミークラス症候群注意すべき人は?
エコノミークラス症候群いつ危険?
PTSD(外傷後ストレス障害)

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