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Gooday's View 記者の目

ある日突然に「介護」。異文化のぶつかり合いが、なぜか心を打つ映画『つむぐもの』

病に倒れた和紙職人と韓国から来たヘルパー女子が心を通わせ、そして…

 内山郁子=日経Gooday

 「なごみ」の介護福祉士の涼香吉岡里帆)から、福祉とは「ふだんの、くらしの、しあわせ」の頭文字だと教わるヨナ。ですが、彼女の目には、介護されている「利用者」が幸せそうには映りません。自己流の、型破りな接し方で、ヨナは利用者の心をつかみます。しかしその姿は、「なごみ」のスタッフの間に複雑な思いを広げます。

 また、紙すき一筋だった剛生の「ふだんの、くらしの、しあわせ」のために、ヨナは観光客向けのイベントを企画。新米和紙職人の宇野森永悠希)のサポートを受けながら紙すきの実演をやりとげた剛生は、和紙職人としての誇りを取り戻します。その晩、二人は初めて日本酒とマッコリ(韓国の伝統酒)で乾杯します。

ヨナが企画した紙漉きの実演イベントは、新米和紙職人の宇野(森永悠希)のサポートもあり大成功を収める。 (C)2016 「つむぐもの」製作委員会
ヨナが企画した紙漉きの実演イベントは、新米和紙職人の宇野(森永悠希)のサポートもあり大成功を収める。 (C)2016 「つむぐもの」製作委員会

 「おい、韓国人!」「タケオ!」と呼び合う中で、いつしかお互いがかけがえのない存在となっていた剛生とヨナ。小旅行に出かけ、美しい福井の海と空を背景に晴れ晴れと笑うヨナには、ふてくされて悪態をついていたかつての姿の片鱗もありません。

 しかし、再び剛生が病に倒れたことで、心を通わせた二人は過酷な運命をたどることとなるのです。

 ある日突然の「介護」。しかし考えてみれば、多くの人にとって、介護をする、あるいは介護を受ける状況は突然にやって来ます。この映画は、介護という状況、役割の中でどう新しい関係性を築いていけるかを考える、またとない機会になるかもしれません。

『つむぐもの』

2016年3月19日(土)より、
有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー

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