インフルエンザ入院患者、70歳以上と0~9歳で急増
三和護=日経メディカル
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インフルエンザの流行拡大に伴い、インフルエンザ入院患者の届出数も増えてきた。特に70歳以上の高齢者と0~9歳の低年齢層で、入院例が急増している。
厚生労働省によると、基幹定点医療機関(約500カ所)からのインフルエンザによる入院患者の届出数は、第49週(12月11日までの1週間)に164人となり、5週連続の増加となった(図1)。47週に100人を超えて以降、3週連続で100人以上となり、今シーズン累計では809人となった。

年齢別に見ると、70~79歳、80歳以上の高齢者と0~9歳の低年齢層で、増加が顕著になっている(図2)。49週の届出数では、80歳以上が30.5%、0~9歳が28.7%、70~79歳が22.0%で、この3群で80%を占めている。

入院時の状況を年齢別に見ると、9月5日以降の入院患者の累計では、1~4歳、5~9歳、70~79歳、80歳以上の各群で、頭部の検査の実施(予定含む)が二桁台となっている。人工呼吸器の利用は高齢者に多く見られる。
