インフルエンザ、全国的に流行期入り
過去10シーズンで2番目に早い立ち上がりに
三和護=日経メディカル
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インフルエンザが全国的に流行期入りした。都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報)によると、11月20日までの1週間(第46週)に全国の定点医療機関を受診した患者数が定点当たり1.38人となり、流行の目安とされる1人を超えた。この時期での流行開始は珍しく、過去10シーズンでは2009/2010年シーズンに次ぐ早い立ち上がりとなった。
これに伴い、各地で流行宣言が相次いでいる。前週までに北海道、岩手県、群馬県、栃木県、埼玉県、福井県、沖縄県の7道県が流行期入りしていたが、新たに東京都、茨城県、千葉県、新潟県、富山県など11都県で流行開始となった。11月25日朝の集計で18都道県に広がっている。
このままのペースで増加した場合、患者数のピークが年末年始にかかる地域も出ると見られる。多くの医療機関が休診に入る時期に患者の急増が重なるリスクが高く、休日夜間診療所や救急部門などでは、患者が殺到する事態も想定される。
