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インフルエンザ総特集

インフルエンザ、流行ウイルスはA香港型が主流

低年齢層ではH1N1型も、脳症などの重症例に留意を

 三和護=日経メディカル

2016年~2017年シーズンのインフルエンザ流行速報から、知っているようで知らないインフルエンザの基礎知識まで、この特集で一挙解決! インフルエンザ流行マップはこちら毎日更新中です。

 今シーズン流行しているインフルエンザウイルスは、A型のH3N2(A香港型)が87%と大半を占めていることが分かった。低年齢層ではA型のH1N1も目立っており、脳症などの重症例への注意が必要になっている。国立感染症研究所感染症疫学センターがまとめている「インフルエンザウイルス分離・検出状況」(11月13日現在報告数)で明らかになった。

 それによると、2016年第36週(9月5日~11日)から第44週(10月31日~11月6日)までに検出されたインフルエンザウイルスは171件だった。ウイルスのタイプ別では、H3N2が148件(87%)と大半を占めていた(図1)。H1N1は11%で、B型のビクトリア系統と山形系統は2件、1件(それぞれ1%)だった。

図1 インフルエンザウイルス分離・検出状況
図1 インフルエンザウイルス分離・検出状況
AH1pdm09:A/H1N1型、AH3:A/H3N2型(11月13日現在報告数。国立感染症研究所)

 年齢階層別に見ると、全体では5~9歳からの検出が最も多く、10~14歳、0~4歳が続き、主として低年齢層で流行が広がっている様子がうかがえた。

 さらにウイルスのタイプ別に見ると、0~9歳でH1N1の検出が目立つのが特徴だ(図2)。この年齢層でもH3N2が74%と多いもののH1N1も23%と全体の11%の倍になっている。

 低年齢層でH1N1が流行していることから、インフルエンザ脳症などの重症化が懸念される。H1N1ウイルスが世界的に大流行した2009/2010年シーズンには、それ以前の季節型インフルエンザ流行期に比べ、急性脳症発症数が多かったという報告がある。今シーズンも40週に、茨城県から散発事例のインフルエンザ脳症例(H1N1検出)が報告されている。昨シーズンにインフルエンザ脳症が225例発生したことを踏まえると、今シーズンも脳症などの重症例の発生には留意する必要がありそうだ。

図2 年齢階層別にみたインフルエンザウイルス検出状況
図2 年齢階層別にみたインフルエンザウイルス検出状況
AH1pdm09:A/H1N1型、AH3:A/H3N2型(11月13日現在報告数。国立感染症研究所)
この記事は、日経メディカルに掲載された記事を一部再編集したものです。

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