インフルエンザにかかってしまったら
水分補給は? 治療は? 家庭内感染を予防するには?
日経Gooday編集部
今シーズン(2016/2017シーズン)は、インフルエンザの流行が例年になく早く始まり、年末年始に流行のピークを迎える地域も出てきそうです。そこで、昨シーズン公開した「インフルエンザにかかってしまったときの対策集」をアップデート。ぜひお役立てください!
インフルエンザにかかったら水分補給はどうすればいい?

冬に流行する感染症には、インフルエンザのほかにノロウイルス感染症(ノロウイルスによる感染性胃腸炎)がよく知られていますが、この2つの疾患では水分補給の対処法が少し異なることをご存じでしょうか?
ノロウイルスが胃・小腸・大腸などの消化管に感染するのに対して、インフルエンザは鼻腔・咽頭・気管支・肺などに感染する気道感染症です。下痢・嘔吐によって大量の水分が失われるノロウイルスでは、脱水症状に陥る危険が強いため、お茶や水ではなく、ナトリウム・カリウムなどの電解質が体に近いバランスで含まれている経口補水液での水分補給がすすめられます。
一方、インフルエンザの場合、嘔吐・下痢は短期・軽度であることが多く、発熱による発汗や、食事がとれないことなどが脱水の主な原因となるため、まずは食べられるものを食べることが大原則になります。
※インフルエンザの水分補給について詳しく知りたい方は「ノロvsインフル、脱水予防の水分補給はこう区別せよ」をご覧ください。
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