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インフルエンザ総特集

インフルエンザ流行拡大、患者数は前週の3倍の164万人

愛知県で過去20年の最高値、32都道府県で警報レベルを超える

 三和護=日経メディカル

 インフルエンザの流行が急拡大している。各都道府県がまとめている定点医療機関からの患者報告数(速報値)によると、1月13日までの1週間(第2週)に全国の定点医療機関を受診したインフルエンザ患者数は19万527人。定点当たりでは38.54人となり、警報レベルとされる30人を超えた(図1)。定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約163.5万人となり、前週(約58.6万人)の2.8倍に一気に増加した。

図1 インフルエンザ流行の動向
(各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告[速報値]を基に作成)

 患者数が最も多いのは愛知県で、定点当たり75.38人だった。同県は、1999年以降の最高値(2005年第8週の64.07)を更新した。これに熊本県が58.79人、岐阜県が53.94人、鹿児島県が52.34人、静岡県が52.22人、福岡県が51.87人、高知県も50.19人と続く。ここまでが50人を超えていた(図2)。また、全域で警報レベルを超えたのは、前週の4道県から32都道府県に拡大した。

 前週からの増加率を見ると、宮城県が4.7倍、奈良県が4.3倍、神奈川県、和歌山県、栃木県がそれぞれ4.0倍と急増している。

図2 都道府県別に見たインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)

流行の主流はA型のH1N1、次いでA型の香港型(H3N2)

 国立感染症研究所の週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数(1月16日時点)によると、今シーズンの流行ウイルスはA型の「A/H1N1pdm2009」(2009年に新型インフルエンザとして流行した型)が69.1%で主流となっている。次いでA香港型と呼ばれる「A/H3N2」が29.6%、B型の山形系統は0.5%、ビクトリア系統が0.7%だった。

この記事は、日経メディカルに掲載された記事を一部再編集したものです。