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カラダにいい!がカラダを壊す

劇的な即効性をうたう健康食事法は絶対「体に悪い」

第4回 コロコロ変わる「カラダにいい食事」とどう付き合うか

 亀田圭一=コンディショニングトレーナー、BODY TIPS代表

自分の食事法が合っているかどうかは「快便」で判定

 繰り返しになりますが、世の中に溢れる情報のすべてが真実とは限りません。先日も目にしたニュースの中に、コレステロールの摂り過ぎは健康に害を及ぼさないというものがありました。糖尿病や動脈硬化の敵であるこのコレステロール、恐らくほとんどの人が悪者扱いしているのではないでしょうか? しかし、日本動脈硬化学会の発表によれば、コレステロール値の高い食品を摂取しても、体内でのコレステロール合成量を減らして調整するしくみが人間のカラダにはあるということがわかったらしく、このニュースになったようです。

 まさしく医科学、栄養学は日進月歩であるというよい例です。卵は食べ過ぎるといけないらしい! と言っていた人の顔が目に浮かび、密かにニヤッと笑ってしまったのは、私だけではないかもしれません。

 食事においてもっとも大切なことは、量・バランス・タイミングだと、ずっといっしょに働いてきたシンクロナイズドスイミング日本代表チーム管理栄養士の花谷遊雲子さんがいつも言っていました。食べ過ぎないで適度な量を心掛けること、何かに偏ることなくバランスよく食べること、不規則な時間の食事を控えること、それだけでカラダは整います。

 この連載で、私は筋肉のバランス、心のバランスの大切さを述べてきました。そして、食事についても、やはり大切なのはバランスです。そして、それをセルフチェックするポイントは、日々「快便であるかどうか」です。もちろん、快便であるということは、腸が健康であるという1つのバロメーターになるのです。

 腸の大切さは、生物の進化からも理解できます。生物の進化を考えるとき、まず最初に現れた器官が消化器系です。きわめて原始的な生物は、ものを体内に取り入れて、不必要なものを排出するという行動だけで成り立っています。

 進化するにしたがって、呼吸器系や循環器系ができて、脳に代表される神経系ができあがるのはずっとあとの話です。

 最近では、腸の大切さが認識されるようになり、腸は「第二の脳」とまで言われるようになりました。しかし、こうした進化の歴史まで考えれば、「第一の脳」と呼んでも差し支えないような気がするのです。

 そう考えれば、生きるための基本は胃や腸を中心とする消化器系であり、それを大切にした生活を送る必要があると理解できるでしょう。

(まとめ:二村高史=フリーライター)

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 毎日のように登場しては、消え去って去っていく「体にいい」とされる情報。なかには一大ブームを巻き起こす“偏った健康法”も少なくありません。果たして、いま大ブームのランニングは、体にとって本当にいいことなのか? 筋肉を鍛える目的、食事をコントロールして体調や体重を管理しようとする理由は…。「カラダいいらしい」と誤解しながら、体を壊してしまう危ない人たちに向けて、気鋭のコンディショニングトレーナーが、数々の気づきを提唱します。

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亀田圭一さん
コンディショニングトレーナー、BODY TIPS代表
亀田圭一さん 青山学院大学卒。 航空会社勤務などを経て、一転トレーナーを目指し鍼灸師免許を取得。鍼灸学校に学びつつ、母校の青山学院大学トレーニングセンターにてトレーナー研修を積み重ね、プロのトレーナーとして活動する。 2010年7月、東京都渋谷区にBODY TIPSを設立。NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)、はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師、さとう式リンパケア・インストラクターほか、コンディショニングに関する国家資格、認定資格を多数保有。

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