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あなたの身近にもある「発がん性物質」

自然界に存在するものから、体内で生成されるものまで多種多様

 仲尾匡代=医療ライター

化学物質だけではない! 自然界に多く存在する発がん性物質

 一般的に発がん性物質は、「がんを発症させる原因物質」を指すが、その物質が体内に入ると直ちに発がんするというわけではない。

 発がんのメカニズムはまだ完全には解明されていないものの、「正常な細胞の遺伝子が何らかの刺激を受けて突然変異し、がん細胞へと変化する」ということは分かっている。この遺伝子に突然変異を起こさせる刺激物と、がん細胞の増殖を促すものを、発がん性物質より大きなくくりとして「発がん因子」と呼ぶ。それらは、ホルムアルデヒドのような化学物質のみならず、ウイルスや菌などの生物、放射線や紫外線など多岐に渡る。

 「発がん性物質というと、人工的に合成された化学物質と思われがちですが、もともと自然界に存在するものも多いのです」。IARCのスタッフとして、人にがんを起こすような物質や生活習慣に関する研究に従事した黒木登志夫先生(日本癌学会元会長)は、こう解説する。

 例えば、ナッツ類に繁殖するカビには、高リスクの発がん性物質が含まれるという。また、体内で生成される発がん性物質もある。「魚に含まれる第2級アミン(RR’-NH)と漬け物に含まれる亜硝酸(H-NO2)の食べ合わせでできるニトロソアミン(RR’-N-NO2)がその一例です」(黒木先生)。肉や魚を加熱してできたコゲにも発がん性物質は含まれ、モノが燃えるときにも発がん性物質が発生する。実は、発がん性物質はあらゆるところに存在し、私たちはそれらに囲まれて生きているのだ。

表1◎ 発がん因子の例
発がん性物質人工的な化学物質のほか、食品に含まれる化学物質や化合物、体内で生成される化合物なども含まれる。
ウイルス・細菌子宮頸がんを誘発するヒトパピローマウイルスや、胃がんを発症させるヘリコバクター・ピロリ菌など。
放射線・紫外線放射線は、作業場や医療現場で高線量に使用した場合。紫外線は、B波が皮膚がんの発がん因子となる。
その他生活習慣、食習慣、生活環境など。
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