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実は競技能力とは無関係! 「動体視力」って何?

動体視力の数値が低いトップアスリートも。競技能力には経験や精神状態、判断能力、戦術・戦略なども影響する

 仲尾匡代=医療ライター

競技能力・競技成績の優劣は、視機能だけでない

トップアスリートは必ずしも動体視力の測定結果がいいわけではない。(©Ivan Ryabokon-123rf)

 「確かに、動体視力を測る装置で高い結果を出すトップアスリートもいますが、そうでない人もいます。動体視力の計測結果の優劣は、競技能力とはあまり関係ないといえるでしょう」と枝川医師。

 枝川医師によると、競技において視機能の良さは重要なポイントだが、それだけではない。動いている対象物の移動距離と速度を瞬時に計算し、体全体の筋肉に指令を出す「脳の伝達機能」が良好に働くことが求められるのだ。「目から入る視覚情報は、脳で認知されて初めて視覚として捉えられます。動いているものに対する体の反応の速さは、脳の情報処理スピードと、体の各部位への指令を出す伝達スピードの速さに関係しています」(枝川医師)。

 要するに、動体視力は目の機能のように捉えがちだが、バランス感覚や反応の速さなど、運動を巧みにこなす能力-“運動神経”による影響も大きい(動体視力の測り方については3ページ別掲記事を参照)。さらに、「経験、精神状態、判断能力、戦術・戦略が競技能力を左右します」と枝川医師は指摘する。

 つまり、スポーツ選手の競技能力・競技成績は、視覚以外の多くの要素から成り立っているため、動体視力の結果だけで判断するのが難しい。「『動体視力の数値が悪いのでトップアスリートには向かない、目指せない』と言われ、ジュニア時代にその芽を摘まれることがあるとしたら、大きな間違いです」と枝川医師は疑問を投げかける。

 スポーツ選手の視覚と競技能力について、日本では、目の機能(見る力)を中心とする研究が盛んだが、「諸外国では検査技術の進歩に伴い、脳の機能を中心に分析する研究分野が主流となっています」(枝川医師)。今後はわが国でも、脳科学や心理学からの研究が進み、普及することが期待されている。

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