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常に揺れてるように感じる…「地震酔い」ってナニ?

揺れていないことをつるした5円玉で視認し、不安感を和らげる

 内藤綾子=医療ジャーナリスト

「実際は揺れていない」ことをぶら下げた5円玉で確認

 もし、「地震酔いなのでは?」と心配になったら、どうすればよいのだろうか。

めまいを感じたら、ぶら下げた5円玉が揺れてないかを視認。不安感を和らげることが“地震酔い”の緩和につながる。

 「一番の改善法は、不安感をぬぐうことです。例えば、5円玉の穴にヒモを通して、フックなどにかけて天井などにぶら下げてください。めまいを感じたら、床に立ってぶら下げた5円玉を見つめてみましょう。『5円玉は揺れていない。地面が揺れているわけではない』と視認すると不安は和らぐはずです。これを繰り返すと、やがて症状が軽快していきます」(五島先生)。

 地震酔いの症状は、室内でじっとしているときに起こりやすく、歩行中など体を動かしている間には、あまり感じられない。家で大人しく過ごしているよりも、広い戸外へ出て視野を広げ、散歩に出かけるなど積極的に体を動かすこともお勧めだ。

 リラックスすることも大切なので、深呼吸、水やお茶を飲む、ストレッチ、音楽鑑賞など、日ごろの自分に合った方法で心身を休めることを心がけると、数週間から数カ月で自然に治ってしまう。

「外出できない」など生活に支障が出たら受診を

 日本に住んでいる限り、これからも地震と無縁ではいられない。幼少期に乗り物酔いや船酔いになっていた、もしくは今もなってしまう人、何事にも不安を感じやすい人、日ごろスポーツ習慣のない人などが地震酔いになりやすいので注意が必要だ。その他、感覚閾値が低い傾向がある片頭痛持ちの人、ストレスに弱い胃弱体質の人なども気をつけてほしい。

 めまいがいつやって来るのか怖くて、「電車に乗ることができない」「会社でパソコンに向かっても集中できない」「外に出られない」など、生活に支障が出るようなら、医療機関の耳鼻科を受診することを考えてほしい。「めまいを消失させる薬はありません。とはいえ、バランス感覚を確かめる前庭の検査などを行うと、多くは異常なしと診断されます。きちんと評価されたうえで『体が実際に揺れているわけではありませんよ』と専門医に言われることが特効薬となり、特にこれといった治療をせずに治ってしまうケースも少なくありません」(五島先生)。

五島 史行(ごとう ふみゆき)先生
国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科医師
五島 史行(ごとう ふみゆき)先生 1994年慶応義塾大学医学部卒業。ドイツミュンヘン大学留学など経て、独立行政法人国立病院機構 東京医療センター耳鼻咽喉科に勤務。めまい平衡医学、耳鼻咽喉科心身症を専門とする。日本めまい平衡医学会賞、日本自律訓練学会ポスター賞受賞。耳鼻咽喉科心身医学研究会世話人。

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