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常に揺れてるように感じる…「地震酔い」ってナニ?

揺れていないことをつるした5円玉で視認し、不安感を和らげる

 内藤綾子=医療ジャーナリスト

精神的な不安感が悪化につながる

「また揺れに襲われるのでは」という不安感にさいなまれると地震酔いの症状が出やすくなってしまう。(©stellar001-123rf)

 ただし、身体的な原因に加え、「また揺れに襲われるのでは」という常に付きまとう不安感が、症状悪化に大きく影響していることは間違いないようだ。

 不安感には、感覚閾値(かんかくいきち)を下げる作用がある。「閾値」とは、人間が興奮するのに必要な刺激の最小値で、簡単に言うと“感じやすさ”のこと。感覚閾値が高いと「地震が来ても何とかなる、大丈夫」と思えるが、低いと「また地震が来たらどうしよう、これ以上被害が大きくなったら…」と怯えながら過ごすようになる。閾値が下がった状態では、ちょっとしたことで過敏になり、地震酔いの症状が出やすくなってしまう。

 五島先生によると、「揺れてる!」とめまいを自覚しても、周囲の人から「揺れてないよ」と指摘される場面を繰り返すと、「自分が変になったのでは…?」と不安感が増幅し、“地震酔い”がまた起こるという悪循環に陥るそうだ。「たいていは、揺れた感覚は1分ほどですが、ニュースなどで地震の悲惨な映像を繰り返し見たりすると、精神的ストレスも相まって、揺れた感覚がずっと続く人もいます」(五島先生)。そのような状態になると、家から出ることが怖くなって閉じこもり、うつ病につながる可能性なども出てくる。

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