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シャラポワが違反? 「ドーピング」って何?

市販薬やサプリメントでもアンチ・ドーピング規則違反になるものも

 田村知子=フリーランスエディター/中西奈美=日経Gooday

禁止薬物は1年に1回見直される

世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency:WADA)が定めた「禁止表国際基準」。
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 日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency:JADA)コーディネーターの鈴木智弓さんによれば「禁止物質や方法は、少なくとも1年に1回、1月1日に更新されています」という。

 冒頭の女子テニス選手のシャラポワさんも、WADAの禁止表が2016年1月1日に更新されたことが、ドーピング陽性となった理由だと会見で釈明した。医師から処方されていたとするメルドニウムは、日本では承認されていないが、主に心臓病の治療に使われる薬剤だ。心臓を保護する作用のほか、免疫の活性化やストレスの軽減作用などがあるという。

 メルドニウムは、2015年1月1日に監視プログラムの対象とされ、ドーピング検査における監視・分析がスタート。2016年1月1日には“競技力向上目的で競技者によって使用された事実がある”として、禁止表の「常に禁止される物質と方法」カテゴリーに掲載された。

 ちなみに、アンチ・ドーピング規則に違反すると、制裁措置を受けることになる。制裁期間中は、競技会への参加はもちろん、トレーナーやコーチとして指導に関わるなどの形でも、スポーツ活動には一切関われなくなる

 なお、医師から処方される治療薬に禁止物質が含まれていて、それが持病の治療に欠かせない場合には、「TUE(治療使用特例)」を事前に申請し、承認されれば使用が認められる。例えば、気管支喘息の治療に欠かせない気管支拡張薬(β2刺激薬)は、大量に使うと興奮作用や筋肉増強作用をもたらすため、禁止表では「常時禁止」とされている。しかし、アスリートに気管支喘息の持病があり、医師がその治療のために気管支拡張薬を処方する場合、TUE承認を事前に得ていればドーピング検査で気管支拡張薬が見つかってもドーピングとはみなされない。

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