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今こそ受けよう、がん検診

人間ドックのがん検診は受ける必要がない?

人間ドックの目的は早期発見、自治体検診は死亡率低下

 田村 知子=フリーランスエディター

「がんが見つかって良かった」???

人間ドックの料金は一部を会社などが負担してくれる場合もありますが、基本的には全額自己負担です。(©Tyler Olson-123rf)
人間ドックの料金は一部を会社などが負担してくれる場合もありますが、基本的には全額自己負担です。(©Tyler Olson-123rf)

 自治体検診と人間ドックの大きな違いの1つに「費用」があります。自治体検診の場合は、全額あるいは一部を国費でまかなうため、受ける人にとっては費用の負担が最小限で済みます。

 一方、人間ドックは一部を会社などが負担してくれる場合もありますが、基本的には全額自己負担です。1回当たり数千円のものから何十万円するものまで幅広く、検査を組み合わせると高額になることが多くあります。

 「実際に自治体検診では、費用面が課題となって推奨に至るまでが難しいケースも考えられます。国費を使うからには、それは当然のこと。ただ、がん検診を受けることを考えたとき、費用は必要最小限に抑えたいという人もいれば、費用は多少高額になっても、とにかくがんを早期に発見したいという人もいるでしょう。考え方は人それぞれで、最終的にはその人が判断するものです」と森山さん。

 不思議なことに、森山さんの経験では人間ドックを受けた人の中には「がんが見つかりませんでした」と言われるとがっかりする人、逆に、がんが見つかって「良かった」と安堵する人がいるそうです。これは、“費用対効果”を意識して受けていることも一つの要因となります。

「人間ドックは、生命保険によく似ている」

 森山さんは「人間ドックは、生命保険によく似ている」とも言います。生命保険もいろいろなタイプがあって掛け金もさまざまです。社員を多数抱えるオーナー経営者なら高額な保険にいくつも加入するでしょうし、一般の家庭でも将来に備えて生活費を切り詰めてでも保険に加入する場合もあるでしょう。住宅を購入してローンを組めば、何かあった時に住宅ローンの返済に充てる分だけ保険に入るという考え方もある。「どんな検診にどれだけ費用をかけるかは、それぞれの人がそれぞれの事情に合わせて判断していけばいいと思います」(森山さん)。

 いずれにしても重要なのは、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっているということ。「そうした事実があるときに、自分はどう備えるかをそれぞれが多面的に考えて、自分にとって必要ながん検診を受けてほしいと思います。

 ただ、がん検診を受けていれば100%安心ということはありません。先日、乳がんと診断されたタレントの北斗晶さんのように、マンモグラフィーと超音波による乳がん検診を毎年受けていたものの、発見することが難しい場所にがんができたなどの理由で見つからなかったというケースも残念ながらあり得ます。がんはいつできるか分かりません。がん検診は自分の誕生日のある月に受けるなど覚えやすい目安を決めて、定期的に受けることも重要です」(森山さん)

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