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今こそ受けよう、がん検診

自治体がん検診での死亡リスク低下割合は20~80%

がん検診受診率は50%に至らず

 田村 知子=フリーランスエディター

がん検診受診率、50%を目指しているが…

がん検診受診率は女性より男性の方が高い傾向があります。(©Tyler Olson-123rf)
がん検診受診率は女性より男性の方が高い傾向があります。(©Tyler Olson-123rf)

 ちなみに、国民生活基礎調査でのがん検診受診率は、がん検診を受けたかどうかを無作為に尋ねているため、職場の健康診断や人間ドックでの検査、診断のために受けた検査も一部誤って含まれます 。「現状では、対策型・任意型(詳しくは、第1回記事「自治体と人間ドックのがん検診、何がどう違う?」をご覧ください)の内訳のほか、がん検診以外の検査かどうかを把握する手段がない」と秋月さんは説明します。そのため、いずれかのがん検診を受ける人が対象者の50%に達することが、現状の国の目標となっています。

 前述のがん対策に関する世論調査では、「健康状態に自信があり、必要性を感じないから」というがん検診に対する誤解も根強く残っています。「対策型検診は自覚症状のない健康な人を対象としたもので、健康だからこそ定期的に受けることで、死亡リスクを低下させることができます」(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 検診研究部部長の斎藤博さん)。

対策型検診での死亡率低下は約20~80%

 現在、国が推奨している対策型検診では、「検診を受けなかった人」に対して、「検診を受けた人」では、死亡リスクが約20〜80%ほど低下することが分かっています。

表1◎ 対策型検診で行われている検査法と死亡リスク低下の割合
推奨されている検査方法効果の高さ
(死亡リスクの低下)
胃がん検診胃X線検査59%
肺がん検診胸部X線検査と喀痰細胞診(喫煙者のみ)の併用28%
大腸がん検診便潜血反応検査60%
乳がん検診視触診とマンモグラフィ(乳房X線)検査の併用19%
子宮がん検診子宮頸部細胞診78%
出典:国立がんセンターがん予防・検診研究センター/がん検診読本, 2006

対策型の検診メニューも新陳代謝が図られる

 対策型検診は、国内外の研究を科学的に吟味し、実施方法を検証した上で導入されています。そのため、検診メニューは定期的に見直されています。

 乳がん検診はこれまで、40歳以上を対象に2年に1回マンモグラフィ(乳房X線撮影検査)と視触診の組み合わせを推奨してきましたが、2016年度からはマンモグラフィのみでも原則よいとされました。

 同じく2016年度から、胃がん検診については、これまで40歳以上で推奨してきた胃X線検査に加えて、50歳以上を対象に2年に1回の胃内視鏡検査も推奨するとしています。

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