(2)二等辺三角形を意識する
登っているときは、ホールドを頭の少し上のあたりで持ち、足を肩幅より少し広い程度に開き、体が二等辺三角形になるようにする(下の写真参照)。
基本の動きは、「右手を出すときは右足を上げ、左手を出すときは左足を上げる」。右手で上方にあるホールドをとるときは、右足を上方のホールドに置いて体を押し上げ、狙ったホールドを右手でつかんだ後、左足を三角形のバランスを保てるような場所に置くといい。
上記のように、手、足、手、足と出していくことで、三角形を保ちながら、足で体を押し上げて登ることができ、手の負担も軽くできる。
足自由の場合、足は、乗せやすいホールドを選んで乗せる。小さすぎるホールドや滑りそうなホールドはなるべく選ばないようにする。三角形の形が多少崩れても足を乗せやすいホールドを優先させたほうがよい。
また、登る時は、腕が伸びるように(肘が曲がらないように)体を壁から離し、壁と体に空間ができるようにしておくと、腕に負担がかかりにくい。また、足も上げやすい。体と壁が常にくっついていると、腕が曲がり、常に懸垂、もしくは腕立てのような状態になり、疲れてしまう。
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- (3)体で覚えたい「トラバース」の方法