ちなみに、ほとんどのジムではテープの色によってレベル(級)分けをしているが、何色が初心者向けといった統一のルールはなく、色分けやレベル分けの仕方はジムによって異なる。例えば、この取材でお世話になった「ボルダリングジムHAGO」(大阪府吹田市)では、「青色=7級まで=初心者向け」「オレンジ=6級=青色で物足りなくなった人向け」「黄色=5級=足自由で登れる最後の課題」となっているが、どのジムでも青が初心者向けというわけではない。
一通りルールを頭に入れたら、ジムで最も簡単な初心者コースからトライしてみよう。編集部OもボルダリングジムHAGOで最も簡単な青色の課題にトライ!手は「青色3」のホールドを使い、足は自由という条件で登ったところ、運動音痴にもかかわらず難なくゴール!結構達成感を味わえた。
【ステップ3】「オブザベーション」でルートを把握してから登る
基本のルールが分かったら、次に実践したいのは「オブザベーション」。登り始める前に、コースを観察(オブザーブ)して、登るルートがどこに向かっているかを頭に入れ、手をどの順番でどこに掛ければいいのか、どう体を動かせばいいかといったことをイメージしてみるのだ。「これを行ってイメージと現実のギャップを埋めていくことが上達の近道」(尾川さん)だ。
ただし、オブザベーションの細かいテクニックをいきなり覚えるのは大変なので、初心者は次の2点を意識すればOKだ。
(1)スタートとゴールの位置の確認
(2)登るラインの確認
まず、スタートとゴールの場所を確認し、その次に、スタートからゴールまでのライン(スタートからゴールまで、直上するのか? 右上に向かって登るのか? 左上に登っていくのか? はたまた、横に移動してから上に向かうのか? など)を確認。その二つを頭に入れたら、登る前に、右手、左手と実際に手を動かしながらシミュレーションした上で実際に登ってみよう。
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