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尾川とも子のボルダリング入門

東京五輪で注目のボルダリング、運動オンチの40代でも楽しめる?

第1回 プロクライマー・尾川とも子さんに聞くボルダリングの魅力

 大谷珠代=日経Gooday

130度って床と壁の角度が50度ってことですよね。ちなみに、外岩の5級というのはどんな感じですか?

尾川 一つの岩場に5級前後の岩は何十個とあるし、それぞれタイプが違うので一概には言えません。ただ、たとえば東京の青梅市の岩場の場合、5級前後で有名な岩、つまり、「登るラインに名前がついていて、ある程度高さがあって、見栄えが良くて、多くの人が登っている岩」としては「マミ岩中央4級」、これが厳しい人向けとしては隣のラインの「マミ岩左6級」があります。どちらも初心者の女性が多数登っています。

 青梅にはお手頃の5級クラスが見当たらないので、青梅でいえばこの2つのどちらかでしょうか。あ、あと、「ソフトクリーム岩の5級」、それに「白狐岩の5級」などがあります。どれもYou Tubeで動画が見られるので、時間があるときに研究してみてください!

マミ岩に、ソフトクリーム岩…。可愛らしい名前ですが、いざ登るとなれば大変そうですし、ボルダリング上達にはやっぱり自宅での地道な筋トレも必要なんでしょうね。

尾川 本気度合いが強い人であれば、もちろんやるでしょうが、特別な筋トレをしなくても、ボルダリングをやっているうちに、ある程度の筋力はついてきますよ

指先だけに力を入れて登ることが多く、指に筋肉が付くためか、尾川さんの指は写真のように曲がっていてまっすぐにはなりません。これが鍛え上げられたプロクライマーの手。
[画像のクリックで拡大表示]

ダイエット効果は本当にある!?

つまり、ボルダリングには引き締め効果があるということですね? 確かにいろいろな本やサイトに、「ボルダリングをすると、しなやかな引き締まった体になり、ヒップもきゅっと上がる」と書いてありますが、実際のところ、どうなんですか?

尾川 引き締め効果は大いに期待できると思いますよ。実際、クライマーは引き締まった体の方が多くて、女性でも腹筋が“6割れ”している人もいますから。もちろん趣味で月2回やる程度ではそこまでいかないでしょうが、まずは「上腕」、それから、爪先立ちをするので「ふくらはぎ」に筋肉がつきます。その後、傾斜の強い壁に挑戦するようになると、「腹筋」や「広背筋」という肩甲骨の周りの筋肉も鍛えられます。

 「お尻の筋肉」も、ちょっと難しくなってくると、手を置いたホールドにかかとを持ってくる場面があり、そのときは太ももから脚を上げたりしますし、ハイステップというビギナー向けのレッスンに出てくる動きもあって、それにもヒップアップ効果があると思います。

筋肉が付いてくると、基礎代謝が上がってきますよね。

尾川 その通り! ボルダリングは、その意味でダイエットに向いていますよ。実際、私もボルダリングを始めて体重が10kg減りました。一つはおっしゃる通り、筋肉が付いて基礎代謝がアップするから。しかも、筋力を楽しみながらつけられるから、長く続けられるというのが大きいですね。また、ボルダリングをすると自分の体重がすごく身にしみるといいますか、「もう少し体重が軽ければ、もっとラクに登れるのに」と思う場面が多く、レベルアップしたいと思うこと自体がダイエットの励みになるからです。

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