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尾川とも子のボルダリング入門

ボルダリング前傾壁に役立つムーブ「キョン」「ランジ」の使い分け方

最終回 前傾壁に挑む【2】

 鶴見佳子=フリーライター

必ず成果が出る!ボルダリング練習の秘訣

 これまで尾川さんに、ボルダリングの基礎を教えてもらった。さらに上達するには、とにかく登ること!場数を踏んでいくしかない。

 そこで、最後に、ボルダリングが上達するための練習のコツを聞いてみた。

ボルダリング上達の秘訣

【1】実力以上の課題を目標に

 まず、目指す目標を決める。ボルダリングジムで指定されたコースでもいいし、ジムのスタッフにオススメのコースを聞いてもいい。「1カ月後にその課題を登り切る」と決心する。

 1日に長時間練習するより、短時間で回数を増やして練習を。自分が使える練習時間が1回当たり1時間として、それを例えば下記のように分けて練習をするといい。

【 練習メニューの例 】
A. 自分の今の力で、1回のトライでラクラク登れる課題を5本。
B. 2、3回トライしてやっと登れる程度の課題を3本。
C. そして1カ月後に成功してみせると狙っている課題に、残り時間すべてを使う。

 「簡単な課題ばかり登っていても、実力は伸びません。実際に1カ月後にできるようになるかどうかはさておき、今の実力より上の課題にも挑戦しましょう」と尾川さん。

【2】練習の成果を記録する

 現状を記録することで、反省や新たな目標が生まれてくる。今日のボルダリング練習の様子をノートに書く習慣をつけよう。

 できた課題には「クリアマーク」をつけるなど、自分の楽しみを見いだす。これまで登れなかった課題に成功した時には、「なぜ登れたかの理由」を書いたり、「今日の自分のコンディション」を書き添えておく。成功するための条件がクリアになってくるはずだ。

【3】上級者を観察する

 周囲にうまいクライマーがいればじっくり観察する。フットホールドのどこに、どのような角度で足を置いているか、ホールドをつかんでいる指1本1本がどうなっているかなど、小さなことを観察する。

 同じ動きを実際に自分で試してみて、成功するか失敗するか確かめる。 「失敗の原因に気付き、いつか自分もできるようになると心に誓って練習に励んでくださいね」と尾川さん。

【4】仲間を見つける

 効率的に練習を続けるためには、一緒にボルダリングを楽しむ仲間を見つけるといい。

 「できれば、“自分と同じぐらいの力の持ち主”と“自分より少しだけ力が上でライバルと思える人”、そして“先生”の三者がいるといいですよ」と尾川さん。

 上達を競い合う仲間とともに練習を重ね、テクニック、パワー、メンタル、柔軟性などいろいろな能力を磨いて組み合わせ、上の課題にどんどん挑戦していこう。

【尾川さんからのメッセージ】
実力より高い目標に果敢にチャレンジして
[画像のクリックで拡大表示]
 ボルダリング入門の記事を読んでぜひ始めてみようと思った方や、すでにボルダリングビギナーさんで、今まで分からなかったこと、できなかったことが記事を読んでクリアになったという方がいらしたら、とても嬉しいです。
 これからも、けがなく安全に、長くボルダリングを続けられるよう、楽しみながら練習をしてください。ガンバ!!

■尾川とも子のボルダリング入門
第1回 東京五輪で注目のボルダリング、運動オンチの40代でも楽しめる?
第2回 ボルダリングを安全に楽しむ!お薦め準備体操とNG行動
第3回 初心者必見!ボルダリングのルールと基本の動き
第4回 ボルダリング初心者が覚えたい、ホールドの効果的な持ち方
第5回 ボルダリングシューズ、初心者は「痛くない」を重視して!
第6回 ボルダリングで次のホールドに手が届かないときの対処法
第7回 足を乗せにくいホールドの攻略法
第8回 ホールドの特徴を知ってボルダリングの技術UP
第9回 ボルダリングの基本ムーブをマスターする
第10回 ボルダリング攻略の要はオブザベーションにあり 第11回 コツを知るだけで初心者でも登れる!ボルダリングの前傾壁


(写真:水野浩志)

(衣装協力:アディダスジャパン、ネルソンクライミングジャパン〔MAD ROCK Flash 2.0〕/ 撮影協力:ボルダリングジムHAGO〔大阪府吹田市〕)

尾川とも子(おがわ ともこ)さん
プロクライマー
尾川とも子(おがわ ともこ)さん 宇宙飛行士を目指して進学した早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。在学時の2000年、国体山岳競技に誘われたことがきっかけで、クライマーの道に。2003年、2006年には「Asian X-games」で優勝。その後は自然界の岩場へのチャレンジに魅力を感じ、2008年4月に日本人女性初となる難度V12を達成。2009年秋から女性では前人未到の難度V14の岩に挑み始め、2012年10月に完登した。
ブログ:尾川とも子のはーとふるボルダリング

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