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尾川とも子のボルダリング入門

ボルダリング攻略の要はオブザベーションにあり

第10回 ボルダリング上達のために覚えたいオブザベーションのコツ

 鶴見佳子=フリーライター

ボルダリングは「どのように登るか」が問われるスポーツだ。そのためには、登る前に課題(ルート)を下見して、攻略方法を考える「オブザベーション」が鍵となる。コンペでは通常、オブザベーションに数分間が与えられる。

ボルダリングは「頭脳」で攻略する

 ボルダリングでは、「いかに省エネで楽に登るか」がカギとなる。登っている途中で迷ったり、何度もやり直ししたりすると余計な力を消耗するからだ。また、コンペなどに出る際は、初見で、他の情報や助言を得なくても自力で完登すること(オンサイト)が求められる。

 そうしたことができるようになるには、登る前の「オブザベーション」が不可欠だ(オブザベーションの基本についてはこちらの記事の【ステップ3】をご覧ください)。つまり、壁全体を眺め、ルート上のホールドの形や位置はどうか、それらを左右どちらの手で取ればいいか、足をどう動かし、体の重心をどう移動させればいいか…といったことを地上で実際に体を動かしながらシミュレーションしてみることが重要なのだ。

 オブザベーションを上達させるには、これから紹介するいくつかのポイントを押さえるとともに、実際に登ってみた後に振り返りを行うことが大切だ。どう登れたか、あるいはなぜ登れなかったのか。予定したムーブは合っていたか、外れていたとしたらそれはなぜか。下から見ているイメージと実際につかんでみたのでは感触が違ったホールドはどれか…など、じっくり検証することで、ボルダリングの力はさらについていく。

 そうしてオブザベーションの力を磨くとともに、同じ課題に何度も挑戦して、ホールドとホールドの距離感を体に覚えさせたり、先輩の登りを見てもっと楽な登り方がないか研究を重ねよう。だんだん少ないトライで登れるようになると、より省エネ、洗練されたムーブで登ることができ、次回同じような課題やホールドの配置が出てきたときの、オブザベーションの引き出しのひとつにできる。

まず「三つ並び」の攻め方をマスターする

 オブザベーション、ひいてはボルダリング上達のために初心者が体得すべき基本の一つが「三つ並び」だ。

[画像のクリックで拡大表示]

 例えば、上の写真のように3つのホールドが並んでいて、これらを取って登りたい時あなたならどうするだろうか。初心者が迷うのは、どっちの手でどのホールドを持つか、だ。

 実は、三つ並びのホールドを取るパターンは3種類あり、どんなときにどのパターンを使うかを頭に入れておくと、グッとスムーズに動けるようになる。

 パターン選びの際に注目すべきは、「2番目のホールドの形状」だ。

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