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尾川とも子のボルダリング入門

ボルダリングの基本ムーブをマスターする

第9回 静的・動的を使い分けて戦略的に登る

 鶴見佳子=フリーライター

動的ムーブを「ダイアゴナル」でやってみる

 やはり右上方に狙いたいホールドがあるが、右手を伸ばしても届かない。しかも、体の右側にハイステップができそうなホールドもない。そんな時は、「ダイアゴナル」を使って動的ムーブにチャレンジしてみよう。

 まずは左足の親指の腹を使ってスメアをして、足の左右の高さを同じにする(【1】→【2】)。このとき、右ひざは内側(とりたいホールドの側とは反対側)を向くようにする。

 次に、左足をスメアしたまま、いったん左方向へ体を揺すり(【2】)、次に振り子のように体を右へ振る。その勢いにのせて、弧を描くように右手を上げ(【3】)、右上にあるホールドをとる。右手と左足とが、対極の位置に伸びているイメージだ。なお、写真では右側に狙いたいホールドがあるが、左側にある場合も、左右が逆になるだけで基本は同じだ。

「ハイステップ」と「ダイアゴナル」の使い分け
(右上のホールドを狙う場合)
・体の右側の、腰より高い位置に足をのせるホールドがある場合→ハイステップ
・体の真下、あるいは左側に足をのせるホールドがある場合→ダイアゴナル

【1】左右の足が同じ高さになるよう、左足を上げてスメアする

[画像のクリックで拡大表示]

【2】体をいったん左方向へ揺する

[画像のクリックで拡大表示]

【3】次に体を振り子のように右方向に振り、弧を描くように右手を動かす

[画像のクリックで拡大表示]

【4】ホールドの上からつかみにいくイメージで

ホールドをとる右手は、弧を描くように下から上げ、ホールドの上からつかむ
[画像のクリックで拡大表示]

 ダイアゴナルの場合、体全体のバネをうまく使うことが重要なポイント。手でホールドをとりに行く時も、下から右上(あるいは左上)に直線的にアプローチするのではなく、弧を描くように手を動かすといい

 動きが大きい分、難しく見えるかもしれないが、練習すれば慣れてくるはずだ。

 スタティックでもダイナミックでも、どちらでもできそうかも…と思う時は、「自分の体が楽に動ける方」を選べばいい。

ダイアゴナルのポイント
(1)左右の足の高さは同じに。とりに行くホールドと反対側にある足はスメアする
(2)ホールドをとりに行く手を、弧を描くようにダイナミックに動かす

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