初心者向きのコースはたいてい「足自由」(手で持つホールドだけを設定し、足はどのホールドに乗せてもいい)で、しかも比較的足が乗せやすい形状のホールドになっているはずだ。だが上達してくれば、いずれ「足限定」(足を置くホールドが決められている)の壁に挑まなくてはならないし、足が乗せにくいホールドだってある。それらを乗り越えるには、ホールドの特徴に応じた足の置き方や足の送り方が決め手となる。
小さいホールドはつま先を使う
ホールドの中には、「ここに本当に足が乗るのだろうか?」と不安な気持ちにさせるほど小さなホールドもある。ビス止めの小さなホールド、六角のボルトなど、足を乗せる幅が1センチ未満という場合だって‥‥。
こんな極小のホールドには、つま先で乗る。親指の腹(爪の際の下あたり)に力を入れて乗せるイメージだ。小さいホールドに乗ると、最初は親指がかなり痛く感じるが、それは仕方ないこと。誰だって最初は痛い。練習を繰り返し、だんだん慣れていくしかない。壁とかかとが90度になると、一番足に力の入る足の置き方となる。
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- 斜めのホールドは足のエッジを使う
