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尾川とも子のボルダリング入門

ボルダリングで次のホールドに手が届かないときの対処法

第6回 体の向きを変えてみよう

 鶴見佳子=フリーランスライター

体の向きを崩して登る練習を

 ボルダリングで、体の正面を壁に向ける基本の姿勢を「正対」という。それに対して、体の側面を壁に向け、シューズのアウトサイドエッジ(足の外側)で、ホールドに乗る姿勢を「対角」という。対角では、壁の面とお腹の面を垂直にするイメージで腰を中心に肩にかけて体をひねることで、自然に遠くへ手が伸ばす登り方だ。

 「足自由」(人工壁の課題で、手で持つホールドだけを設定し、足はどのホールドに乗せてもいいこと)のときの課題で正対登りができたら、次は対角で登る練習をしてみよう。こうすることで登りのバリエーションが広がってくる。

 つまり、初心者は垂直の壁で正対登りを繰り返しながら筋力を鍛えるとともに、その壁で対角登りも練習することで、テクニックを広げていくのだ。ホールドが持ちやすく、正対登りが楽にできる壁でも、あえて体をひねった動きを練習してみるといい。

 もう少し上達してくると、写真下のような傾斜している壁に挑むことになる。傾斜壁では、重力に負けない工夫がいる。お腹の面と壁の面が向かい合うよう心がけるのが基本だが、「ここでも体をひねることで壁と体の間の空間が小さくなり、傾斜を殺す(負担を軽くする)ことができます。体をひねることを覚えると、登る際の力を抜いて省エネにもなりますよ」と尾川さんは話す。

基本の姿勢では届かなくても(写真左)、体をひねれば届く
傾斜壁だと、体をひねることで壁と体の間の空間を小さくし、傾斜を殺す(負担を軽くする)ことができる。
[画像のクリックで拡大表示]


(写真:水野浩志/衣装協力:アディダスジャパン、ネルソンクライミングジャパン〔MAD ROCK Flash 2.0〕/撮影協力:ボルダリングジムHAGO〔大阪府吹田市〕)

尾川とも子(おがわ ともこ)さん
プロクライマー
尾川とも子(おがわ ともこ)さん 宇宙飛行士を目指して進学した早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。在学時の2000年、国体山岳競技に誘われたことがきっかけで、クライマーの道に。2003年、2006年には「Asian X-games」で優勝。その後は自然界の岩場へのチャレンジに魅力を感じ、2008年4月に日本人女性初となる難度V12を達成。2009年秋から女性では前人未到の難度V14の岩に挑み始め、2012年10月に完登した。
ブログ:尾川とも子のはーとふるボルダリング

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