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教えて!マイドクター

救命救急医に聞く! 正しい診断を導くための話し方・伝え方のポイント(後編)

ニーズを伝えれば、満足度が上がる

 梅方久仁子=ライター

コミュニケーションスキルを上手に使う

時と場合によって、患者の側でも対応を変えるということですか。

沖山 はい。これは医療だけではなく、レストランで食事をしたり、買い物をしたりするときも同じだと思います。店によって求めるものは違うので、対応を変えますよね。相手によって対応を使い分けるのは、社会人なら誰でも普通にやることだと思います。

 また、忙しくて話をすぐに切り上げられてしまいそうなときには、先に結論を伝えるという手も有効です。例えば、一通り話し終わったあとに、「実はその痛みがあったときに、3年ぶりに家族と親戚で集まって、パーティーを開いていたところで……」などと話し始めると、「あ、長くなりそうだ」と話をさえぎってしまう医師がいると思います。でも、その話の終わりのほうに、実はすごく重要な情報があるかもしれません。そういうときは、「実はこの頭痛と関連しているかもしれないのですが」と前置きしてから話せば、あまり中断されずに聞いてもらえると思います。

 こういったコミュニケーションのスキルは、受診のときだけでなく、人と人が関わるところでは、すべて関係してくると思います。みなさんが仕事で磨いたコミュニケーション力を、診察のときにもぜひ活用してください。

コミュニケーションのスキルはどんな場面でも求められる能力だが、医師が正確な診断をするためにも必要なようである。自分の健康状態を紙に書く習慣をつけて、こういったスキルを日々鍛えるのもいいだろう。紙に書くと情報が整理できるし、相手に正確に伝える能力が鍛えられるはずだ。診療で医師に診てもらうときも、また日経Gooday「マイドクター」で相談する場合にも、自分の健康状態や症状について正確に伝えたいものである。
沖山 翔(おきやま しょう)さん
日本赤十字社医療センター 救命救急センター 医師
沖山 翔(おきやま しょう) 1985年生まれ。東京大学医学部卒業。日本赤十字社医療センターでの臨床研修を経て、救命救急医、船医、離島医(石垣島・波照間島)、ドクターヘリ添乗医、DMAT(災害派遣医療チーム)隊員として勤務。東日本大震災では宮城県石巻市で被災地医療に従事し、不足する入院施設の新規立ち上げを行った。現在、株式会社メドレーで、医師たちが作るオンライン病気事典「MEDLEY」の医療情報監修を担当。

(インタビュー写真:稲垣純也)

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