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教えて!マイドクター

救命救急医に聞く! 正しい診断を導くための話し方・伝え方のポイント(前編)

問診票にはびっしり書いてほしい

 梅方久仁子=ライター

病院をころころ変えるのは、もったいない?

ところで、1、2回受診して薬をもらったのになかなか治らないと、別の病院に行ってみようかなと思いがちです。病院を変えるのは、よくないでしょうか。

沖山 医師は、治療についていくつかの選択肢を持っていることが多いです。最初はこれで試してみて、これがうまくいかなかったら、次はこれにしよう。それもうまくいかないときはこちら、という具合です。1番目の方法がうまくいかなかったというのは、すごく大切な情報なのですが、病院を変えるとそれがムダになる可能性があって、もったいないですね。

 しかし、患者さんが不安になるのは、医師が治療方針をきちんと伝えていないからだと思います。「最初にこれを試して、もし効かないようなら、次はこういう治療をするので、また来てくださいね」と言われていれば、たいていはまた行きますよね。ですから、不安になったときは、医師に質問してみるといいと思います。また、もし別の病院に行くときには、そこで「ほかの病院でこういう治療を受けました」ということは、できるだけ話してください。

病院を変えるのはできるだけ避けるとして、かかりつけ医は、もったほうがいいでしょうか。

沖山 まだ若くて年に何度も病院に行かないという人はいいのですが、慢性疾患があって定期的に診察を受けたり、複数の診療科にかかったりするようになったら、かかりつけ医はあったほうがいいと思います。さまざまな病院での診断名や薬や行われた処置の情報が共有されないと、問題が起こることがあります。自分の医療情報を自分で全部把握できるならいいのですが、胸の音がどうだった、といったような、自分では記録しにくい内容もあります。情報の共有は重要なので、今でも地域の医療機関で医療情報を共有する取り組みをしているところもあります。将来的にはどこで受診しても情報が共有されるようになると思いますが、今のところは、自分で管理するか、かかりつけ医に頼むかになりますね。

 医師が正確な診断をするためには、患者側からの正確で具体的な情報が必要なようだ。自分の健康状態をどう伝えるかは、日頃から自身の健康に留意し、普段と違う傾向があればメモを取るなどの習慣も必要だろう。日経Gooday「マイドクター」ではちょっとした体の“異変”があったときにも気軽に相談できるので、「医者に行くくほどのことではない」と思ったとしても、気になったことを相談できる。そんなときにこそ、微妙な体の具合を正確に相手に伝える「テクニック」が必要になってくるはずだ。正しい診断を導くための話し方・伝え方のポイントをしっかり押さえてから、医師に相談してみよう。

(インタビュー写真:稲垣純也)

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