正解は、(2)腹直筋 です。
いつも若々しく、見た目がよくなる体型や姿勢づくりで有効なのが、体幹(胴体部分)をしっかり使って歩く「体幹ウォーキング」です。ウォーキングといえば、60代、70代以上のシニアが行う運動だと思っていた人も多いのではないでしょうか。しかし、プロ・ランニングコーチの金哲彦さんによれば、背骨が曲がりきらない年代から、正しい歩き方を身につけることが重要だといいます。
「正しいフォームで30分から1時間ほど歩く習慣を身につければ、お腹周りはすっきりし、美しい姿勢でさっそうとかっこよく歩けるようになるので、だんだん楽しくなってきます。また、体幹を使ったウォーキングは着地の衝撃を緩和し、体への負担が少ない効率的なフォームをとるので、長時間、歩いても疲れにくい体になります。体のゆがみも少しずつ改善され、肩こりなどの悩みが軽減されるはずです。何よりも軽く汗をかけば、お酒もご飯もおいしくなり、いいことづくしです」。また、ランニングだとすぐ膝や腰を痛めてしまうという人にも、この体幹ウォーキングは有効だと話します。
背中の筋肉と腹直筋など腹周りの筋肉がバランスよく働き、尻の大臀(だいでん)筋や中臀(ちゅうでん)筋がしっかりと体重を支えることで、正しく美しい姿勢へとつながります。股関節を曲げる働きをする腸腰(ちょうよう)筋は、太ももを引き上げたり、骨盤を動かしたりするために大切な体幹の筋肉です。
これらの体幹の筋肉で姿勢を整えて、脚の太ももにある筋肉を効率的に動かすことにより、疲れにくく、力強いウォーキングができるようになります。太ももの裏にある大腿二頭筋など、「ハムストリングス」と呼ばれる部分は、歩く時に体を前に押し出すアクセルのような働きをします。太ももの前にある大腿四頭筋も重要で、着地時に体重を支え、ウォーキングではブレーキの役割を果たします。
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