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Goodayクイズ

もの忘れと認知症の違いは?

クイズで学ぶ「認知症の初期症状」

 日経Gooday編集部

 正解は、(2)今年温泉に行ったことそのものを忘れるです。

50代後半の8割以上が「もの忘れが心配」

 年を取るにつれて、もの忘れが多くなります。固有名詞が出てこなくなり、つい「あれ」や「それ」といった指示代名詞を多用してしまったり、誰もが知っているベテラン俳優の名前が出てこないときなど、ふと「自分の脳は大丈夫か? まさか認知症が始まったのでは…」と不安になることもあるでしょう。

 日経Goodayの読者アンケート調査でも、「もの忘れが心配」と答えた人の割合は、50~54歳でぐっと増えて7割を超えています(グラフ参照)。

日経Gooday読者アンケート調査 年齢別「もの忘れが心配」と答えた人の割合
日経Gooday読者アンケート調査 年齢別「もの忘れが心配」と答えた人の割合
日経Goodayの読者アンケート調査で、「もの忘れが心配」と答えた人の割合を年齢別に見ていくと、50~54歳でぐっと増えて7割を超え、60~64歳では9割を超える。詳細はGooday調査を参照。
[画像のクリックで拡大表示]

 脳の専門家である北品川クリニック・予防医学センター所長の築山節さんは、「心配は無用です。もの忘れと認知症は違うし、もの忘れしない人はいません。筋肉と一緒で、年を取れば記憶力や暗算など“脳の基礎体力”が落ちるのはやむを得ないでしょう」と説明します。

 それでは、単なるもの忘れと認知症による記憶障害はどこが違うのでしょうか?

 一言で言えば、もの忘れは「部分」を、認知症は「全体」を忘れます。もの忘れは、一度覚えた記憶を取り出せなくなる状態です。それに対し、記憶自体がスッポリなくなるのが認知症なのです。

 例えば、「読んだ小説の主人公の名前を忘れる」のがもの忘れで、「その小説を読んだことそのものを忘れる」のが認知症。「今年行った温泉の名前を忘れる」のがもの忘れで、「今年温泉に行ったことそのものを忘れる」のが認知症。「見たかったテレビ番組を録画し忘れる」のがもの忘れで、「録画の方法を忘れる」のが認知症、といった具合です。

ヒントがあれば思い出せるなら問題ない

 人名や地名などの固有名詞が出てこなくなるだけなら、とりあえず大丈夫。それに、もの忘れでは「部分」を忘れるだけなので、ヒントさえあれば思い出せます。一方で、ヒントがあっても思い出せないのが認知症だといえます。

 記憶力が衰えないようにトレーニングするのもいいかもしれませんが、築山さんはそれよりも、「記憶力が衰えたら、それをカバーする“システム”を作ればいいだけです」とアドバイスします。

 携帯電話など存在しなかった時代には、自宅や会社をはじめ、いくつもの電話番号を記憶していたもの。しかし今の時代、自分の携帯電話の番号さえ覚えていない人も珍しくありません。

 「大切なのは忘れてもいい環境を作ること。私はスマホのメモ帳アプリのなかに『今日、自分がすべきこと』『今後しなければいけないこと』のリストを入れて、毎日確認しています。便利な世の中になったんだから、それをうまく使っていけばいいでしょう」(築山さん)

 手帳やノート、スマートフォン、パソコンなどを活用して、もの忘れがあっても困らない生活を送りましょう。

この記事は、「『もの忘れ』は怖くない!? 認知症リスクの高い50代の特徴とは?」(伊藤和弘=フリーランスライター)を基に作成しました。
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