正解は、(3)約1500mL です。

鼻水は、普段から体を守るために働いています。鼻粘膜の表面をまんべんなく覆って湿り気を保ち、吸い込まれた異物を取り除いています。1日に分泌される量は約1.5リットルともいわれています。
通常、鼻水の大半はのどの奥へ流れこみ、唾液などと一緒に胃へ飲み込まれます。ラーメンを食べたときなど、湯気による熱さの刺激を和らげようと体が反応したときには量が増えるので、外にあふれてしまうのです。
さらにかぜや花粉症になると、鼻水の量が飛躍的に増えます。これは、大量の花粉やウイルス感染といった刺激によって、炎症反応が起きるため。異変を感知した白血球などの免疫細胞が鼻粘膜に集まり、「ヒスタミン」という物質などを放出します。この刺激で鼻水の分泌量が急激に増加します。同時に粘膜が腫れて鼻腔が狭くなるので、鼻詰まりも起きてしまいます。
「鼻水で細菌や花粉を洗い流し、“通路”を狭めてこれ以上の侵入をブロックする。防御反応の一環です」とCHO(ジェイコー)東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科部長の石井正則さんは話します。
実は、細菌や花粉を追い出すのも、暑さ寒さから粘膜を守るのも、鼻水なのです。
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ラーメンを食べると鼻水が出るのはなぜ?