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Goodayクイズ

更年期になると性欲はなくなる?

クイズで学ぶ「更年期とセックス」

 日経Gooday編集部

日経Gooday読者のみなさん、「カラダにいいこと、毎日プラス」していますか? Goodayクイズでは、今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式でおさらいします。出題範囲は日経Goodayに掲載した記事です。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。ではさっそく、今週のGoodayクイズを始めましょう。

「更年期とセックス」に関する問題

【問題】更年期とは、閉経により女性ホルモンの分泌量が激減する時期を指し、この時期には様々な精神的・肉体的な症状が表れることが知られています。その一つに「性欲の減退」がありますが、逆に性欲が強まる人もいるというのはホント? ウソ?

  • (1)ホント
  • (2)ウソ

正解は、(1)ホント です。

更年期以降のセックスは、お互いを思いやり、触れ合って癒し合うためのコミュニケーション手段です。(©Cathy Yeulet-123rf)

 意外に思うかもしれませんが、性欲をつかさどるホルモンは男性ホルモンであり、女性ホルモンが減少することで直接的に性欲が減退することはありません。「中には、女性ホルモンが減少することで、以前から分泌されていた男性ホルモンの働きが活性化し、更年期を境に急に性欲が高まることもあります」と、更年期医療のパイオニアである東京女子医科大学附属成人医学センター准講師の東舘紀子医師は話します。

 では、多くの女性が更年期の症状として「性欲減退」を挙げるのはなぜでしょうか? その最大の理由は、セックスに伴う痛み(性交痛)だと考えられています。

 女性は性的に興奮すると、女性ホルモンの働きにより、膣の入り口の左右にあるバルトリン腺から分泌液が放出されます。しかし、閉経後は分泌液があまり出なくなり、膣内だけでなく外陰部も乾燥した状態になります。さらに、膣粘膜や外陰部の皮膚が萎縮して薄くなる「萎縮性膣炎」を起こしやすくなります。この状態でセックスを行うと性交痛を生じるため、セックス自体が苦痛になって、結果的に性欲が減退するケースが多いとされているのです。

 もちろん、女性ホルモンの減少量には個人差があり、閉経後も膣の萎縮などが少なくセックスが苦痛にならない人もいます。また、膣内に挿入するタイプの女性ホルモン製剤(膣坐薬)を使って膣の萎縮や乾燥を改善したり、潤滑ゼリーを活用することで、性交痛を和らげることも可能です。「更年期以降のセックスは性欲を満たすだけの衝動的なものでも、生殖を目的とするものでもありません。お互いを思いやり、触れ合って癒し合うためのコミュニケーション手段です」(東舘医師)。自分やパートナーの心や体の変化を踏まえて、人生の後半をともに過ごしていく関係を大切にしたいですね。

 さらに詳しい解説はこちら。

◆専門医に聞く「女性更年期」
意外に知らない更年期とセックスの関係

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