正解は、(2)間違い です。
職場健診の判定で「異常なし」以外の結果が出た場合は、何らかの生活改善を行う必要があります。職場健診は、病気の可能性がある人をふるい分けする「スクリーニング検査」であり、もともと自覚症状のない人を対象としたものだからです。自覚症状がないうちに異常を見つけ、対処することが職場健診の目的。「要経過観察」「要注意」と判定されたときは、社内の診療所や健診を受けた医療施設などで指導を受けて、生活習慣を改善し、積極的に自身の健康と向き合いましょう。
「要再検査」「要精密検査」という判定には、さらに注意が必要です。「要再検査」の場合、異常が本当に病気かどうかを確認する必要があり、放置すれば病気を見逃す恐れがあるということ。「要精密検査」の場合には、がんなどの重篤な病気を疑うケースも多いので、必ず検査を受けましょう。
「要再検査」や「要精密検査」と判定された項目があっても、自覚症状がないと、多忙を理由に検査を受けない人は多いようです。職場健診の診断結果を、学生時代の成績表のように見て終わりではなく、判定の意味を正しく理解し、「要塞検査」「要精密検査」の項目があれば必ず検査を受けること。「要経過観察」「要注意」の場合にも、医師や保健師に相談の上、生活習慣を改善し、次回の健診も必ず受けることが大切です。
判定結果 | 説明 | 概要 |
A | 異常なし | 今回の検査では異常が認められない |
B | 要経過観察 | 軽度の異常が認められるため、生活を改善し、経過を観察する |
C | 要注意 | 軽度の異常が認められるため、生活を改善し、自覚症状やデータ値の変化などに注意する |
D | 要再検査 | 中程度の異常が認められるため、再検査を必要とする |
E | 要精密検査 | 強い異常が認められるため、精密検査を必要とする |
F | 要治療 | 医師による治療を開始する必要がある |
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「要経過観察」なら、そのまま様子を見ていてもいい?
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(構成:高橋三保子=フリーライター)