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Goodayクイズ

「イラッ」「ムカッ」としたとき、何秒待てば怒りを抑えられる?

クイズで学ぶ「怒りのメカニズム」

 日経Gooday編集部

日経Gooday読者のみなさん、「カラダにいいこと、毎日プラス」していますか? Goodayクイズでは、今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式でおさらいします。出題範囲は日経Goodayに掲載した記事です。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。ではさっそく、今週のGoodayクイズを始めましょう。

「怒りのメカニズム」に関する問題

【問題】物事が思い通りにいかないときなど、意図せず「イラッ」「ムカッ」とするときがあります。脳科学的な観点では、「怒り」が発生したとき“一定の時間”をおくと、脳が反応して怒りを抑えやすくなることがわかっています。では、どのくらい待てばいいのでしょうか?

  • (1)6秒
  • (2)30秒
  • (3)1分

 正解は、(1)6秒 です。

「イラッ」「ムカッ」としたときは、まずは6秒程度待つ。待っている間に理性を司る前頭葉が本格的に働き始め、怒りを抑えやすくなる。 (©imtmphoto -123rf)
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 物事が思い通りにいかないと、つい怒ってしまうことは誰しもあります。

 身勝手な上司や話が通じない部下、思い通りにいかない子育てなど“イライラ”の種はあらゆるところにあります。思わず怒ってしまい、後で怒ってしまった自分に落ち込む――そんな経験は多くの人があると思います。

 怒りという感情が発生するのは自然なことです。怒りの発生自体を防ぐことは難しいのですが、発生した後にある程度コントロールすることは可能です

 感情をコントロールする役割を果たしているのが脳の中の「前頭葉」という部分です。この前頭葉は、突発的に発生する怒りの感情にはすぐに対応できないのですが、実は少し待てば活動を始めます。つまり、怒りの発生と前頭葉による理性の発動には時間的なズレがあるわけです。このため、「ちょっと待つ」ことで怒りを抑えやすくなります。

 ヒトの体と脳の働きを研究している自然科学研究機構生理学研究所の教授で、医学博士の柿木隆介さんによると、前頭葉が動き出して怒りを抑えるのにかかる時間は3~5秒程度と考えられているそうです。「『イラッ』『ムカッ』としたときは、まずは6秒待ちましょう。前頭葉が自然に活性化するまでの間、うまく時間稼ぎをしよう、というアプローチです」(柿木さん)。

 「アンガーマネジメント」という“怒りの感情をコントロールする”トレーニング法でも、とっさの怒りに対処する方法として、「6秒数える」という対策を推奨しています。上司などから怒られたときなど、沈黙が気になるときは、「はい」などと相槌を打つだけでいいそうです。ポイントは「とっさに言い返さないこと」。こうなると「売り言葉に買い言葉」になり、まずいいことはありません。

 さらに詳しい解説はこちら。

◆「怒り」との上手な付き合い方
脳科学から「怒り」のメカニズムに迫る! カチンと来ても6秒待つと怒りが鎮まるワケ

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