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Goodayクイズ

かゆくてつらい「じんましん」の原因は?

クイズで学ぶ「じんましん」

 日経Gooday編集部

 正解(間違っているもの)は、(1)じんましんの大部分は「こする、温度変化などの物理的刺激」が原因で起こる です。

じんましんの特徴は「かゆくなる、赤くなる、腫れる、一過性」

 皮膚が赤く膨れ上がり、かゆみを伴う「じんましん(蕁麻疹)」は、5人から10人に1人が一生に1度はかかるといわれるほど頻度の高い病気です。じんましんの発疹は「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれ、「かゆくなる、赤くなる、腫れる、一過性に消える」という4つの特徴があります。

じんましんの膨疹は表面がなめらかで、時間がたつと消え、跡は残らない。(C) suthisakaewkajng-123RF

 じんましんは、皮膚の奥のほうの「真皮」にあるマスト細胞が、何らかの刺激を受けて活性化し、ヒスタミンなどの物質を放出するために起こります。ヒスタミンが毛細血管に作用すると、毛細血管は異常に膨らみ、細胞の隙間から血液成分(血漿 けっしょう)が漏れ出して皮膚が押し上げられ、赤く腫れて見えます。ヒスタミンは知覚神経も刺激するため、かゆみが生じます。

 じんましんの反応は真皮で起こっているため、表面はなめらかでツルッとしています。一方、アトピー性皮膚炎などで現れる湿疹は、表面の「表皮」に小さい赤い発疹や水ぶくれ(小水疱 しょうすいほう)が出ますが、じんましんと違って表面はブツブツとしています。「じんましんは長くても24時間以内に治まり、何事もなかったかのように跡が残りません。でも、湿疹は表面がただれたり、かさぶたになったりしながら、治まるまで数日から1~2週間ほどかかります。シミが残ることもあります」と、横浜市立大学環境免疫病態皮膚科学准教授の猪又直子氏は話します。

じんましんの7割は原因不明

 じんましんは大きく分けると、症状が出てもすぐに治まる「急性じんましん」と、症状が出たり治まったりする状態が1週間以上続く「慢性じんましん」の2つがありますが、「いずれも明らかな原因が分かるのは3割程度にすぎません(刺激誘発型じんましん)。残る約7割は、原因がつかめない『特発性じんましん』と呼ばれています」(猪又氏)。原因が明らかなじんましんは、こすれたり掻いたりした摩擦、温度変化、日光、汗など、何らかの刺激によって起こります(図)。

図 じんましんの原因
[画像のクリックで拡大表示]

皮膚に薬を塗っても成分が届きにくいため、治療は飲み薬中心

 じんましんの治療は飲み薬を中心に進めていきます。「じんましんは皮膚の奥のほうで起こるので、皮膚に薬を塗っても成分が届きにくいのです。それに、全身に膨疹が出るような重症の場合、顔から足元まで、薬をくまなく塗るわけにもいきません。じんましんの治療は、飲み薬を柱に、重症の場合は注射薬も使いながら、内側から全身に働きかけるのが基本です」(猪又氏)。

 最初に使われるのは抗ヒスタミン薬と呼ばれる種類の内服薬です。抗ヒスタミン薬で効果が得られなければ、種類を変更したり、他の薬を追加したりします。補助的に追加する薬の1つに、胃薬として知られるH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)があります。重症例に対しては、2017年から一部の慢性じんましんに保険適用されるようになった、オマリズマブ(商品名ゾレア)という注射薬を併用することもあります。

 じんましんは原因不明のものが多い上、原因が分かっても日常生活で完全に避けるのは困難な場合もあります。「ストレスもじんましんの誘因の1つであるため、あれもダメ、これもダメ…と制限すると、それ自体がストレスとなります。制限を増やすよりも、早寝早起き、リラックスするなど、規則正しく健康的な生活を心がけるのが一番です」と猪又氏は話しています。

この記事は、 皮膚が赤く腫れてかゆい「じんましん」はなぜ起こる?(田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。
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