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Goodayクイズ

未成年の飲酒、どうしてダメなの?

クイズで学ぶ「飲酒と健康」

 日経Gooday編集部

飲み始めるのが早いほど、依存症のリスクが

 体への影響はまだあります。「未成年者の飲酒は、性ホルモンのバランスにも影響します。未成年のうちに飲酒を続けると、男子ではインポテンツ、女子では月経の周期が乱れたりするリスクが高まります。また骨の発育が遅れるという報告もあります」(樋口さん)

 未成年飲酒は心や行動にも大きく影響します。

 「未成年飲酒は社会的逸脱行為を招きやすいことも知られています。未成年は成人に比べ、飲酒による行動抑制がききにくいのです。代表的なものが飲酒運転です。また、性的な問題行動に発展しやすいことも指摘されています」(樋口さん)

 さらにこんなリスクもあります、と樋口さんは続けます。「疫学調査から飲酒開始年齢が早いほど、成人になってから大量飲酒になりやすく、さらには短期間でアルコール依存症になりやすいことが分かっています。アメリカの4万2862人を対象とした調査では、飲酒開始年齢が早いほど、アルコール依存症の生涯有病率が高くなる傾向があるという結果が出ています(下のグラフ)」(樋口さん)

飲酒開始年齢が低いほど依存症になりやすい
アメリカ在住の18歳以上の4万2862人を対象に、アルコール依存症の生涯有病率と飲酒開始年齢を調べた。飲酒開始年齢が早いほど、依存症の生涯有病率が高くなる傾向が見られた。(Alcohol Health Res World. 1998;22(2):144-147.)

未成年の飲酒は減っている

 では、未成年の飲酒の現状はどうなっているのでしょうか。最近は、若者がお酒を飲まなくなっているという話も耳にします。

 「中高生の飲酒経験などを調査した結果によると、未成年の飲酒は減少傾向にあります(*1)。例えば、1996年と2014年の中学生男子を比較してみると、飲酒経験は73.5%から25.4%と約3分の1に減っています。中学生女子、高校生男女も同様の傾向にあります」(樋口さん)

 未成年の飲酒そのものは減っているようですが、「減っている」というだけで「完全になくなった」わけではありません。

 「昨今はアルコール全体の消費量が落ちているのと、スマホやゲームなどレジャーの多様化の影響もあり、未成年飲酒はかなり少なくなりました。コンビニで年齢確認が必須になるなど、入手しにくくなっていることも影響していると考えられます。しかし家にアルコールが置いてあることで、手を出してしまう未成年も少なくありません。事実、データを見ると未成年の酒の入手経路は自宅がトップになっています(*1)。未成年飲酒をなくすには、家族はもちろん、メーカー、小売業、地域、学校など多面的なアプローチが必要です」(樋口さん)

*1 厚生労働科学研究「未成年者の喫煙・飲酒状況に関する実態調査研究」のデータ
この記事は、「やっぱり20歳になるまで飲んじゃダメ? 知っておきたい未成年の飲酒リスク」(葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト)を基に作成しました。
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