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Goodayクイズ

高血圧になりやすい職業とは?

クイズで学ぶ「仕事と病気」

みなさん、「カラダにいいこと、毎日プラス」していますか? このクイズでは今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式でおさらいします。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。では、さっそくクイズを始めましょう。

「職業別なりやすい病気」に関する問題

【問題】2008年にスタートした特定健康診査・特定保健指導(いわゆるメタボ健診)のデータの蓄積により、仕事により健康リスクが異なることが分かってきました。次の職業の中で、「高血圧」になりやすいものはどれでしょうか?

  • (1)美容師などの接客業
  • (2)宴席が多い営業職
  • (3)長時間座りっぱなしのシステムエンジニア

 正解は、(3)システムエンジニア です。

仕事に特有の行動パターンが健康リスクにつながる

 予防医学の研究者で、働き方と健康リスクについて研究している東京大学政策ビジョン研究センター特任助教の古井祐司さんは、「食事や運動などの生活習慣は個人の問題だと思われてきましたが、1日の大半を過ごすのは職場です。仕事によって特有の行動パターンがあり、それが、健康リスクにつながっている可能性があります」といいます。

 例えば、美容師などの接客業は、客の都合によって食事の時間が不規則になりがちだ。菓子パンとジュースなどで食事を済ませがちなので、高血糖になりやすいそうです。また、営業職は宴席が多く、過食過飲になりやすいためコレステロール値や中性脂肪値が高くなりやすいシステムエンジニアは長時間座りっぱなしで、夜間までストレスによる緊張が続く場合は血圧が上がりやすいという。

※古井祐司さん作成の図版を改編
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生活習慣は、なるべく“小さく”変える

 健康リスクのために生活習慣を見直すのであれば、小さく変えることが重要です。顧客の都合優先で食事の時間が不規則になりやすい人は、菓子パンではなくおにぎりにすると、それだけで血糖値の急上昇が防げます。宴席が多い人は、つまみを食べる順番を変えて、揚げ物ではなく、野菜や海藻などから食べ始めると、血糖値の急上昇や、脂質の代謝の低下を防げます。

 パソコンに長時間向かっている人は、1時間に1回はお茶や水を飲み、深呼吸やストレッチをすると、副交感神経が優位になってリラックスでき、代謝もアップするのです。

 健康リスクが高い人ほど焦ってライフスタイルを大きく変えようとしますが、長年培ってきた習慣には形状記憶合金のような復元性があり、大きく変えようとするほど元に戻りやすいもの。

 生活習慣の小さな変化のほうが、すぐには効果は出ませんが、チリも積もれば山となり、最終的には大きな変化につながります。まずは小さく始めましょう。

この記事は、「メタボ健診データで判明! 職業別なりやすい病気と対処法」(執筆:村山真由美=フリーランスエディター・ライター)を基に作成しました。
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