日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > Goodayクイズ  > 跡が残る傷と、きれいに消える傷は何が違う?  > 2ページ
印刷

Goodayクイズ

跡が残る傷と、きれいに消える傷は何が違う?

クイズで学ぶ「傷の治り方」

 日経Gooday編集部

 正解は、(1)傷の深さです。

跡が残るのは「真皮」深くまで達した傷

皮膚の表面にできた浅い傷ならきれいに治る。(c)roblan-123RF

 ケガややけどをしたとき、多くの人が気にするのは傷跡の問題でしょう。同じ傷なのに跡が残るものと、きれいに消えるものがあるのはどうしてなのでしょうか。

 埼玉医科大学病院院長補佐で形成外科教授の市岡滋氏によると、「皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていますが、傷がどこまで達したかによって治り方が変わる」のだそうです。

 「例えば、日焼けのように、やけどでも表皮しかダメージを受けない場合はきれいに元通りに治ります。これを“再生”といいます。ところが真皮の半ば以上まで達した深い傷は、再生できずに跡が残ってしまいます。この治り方が“修復”です。切創(切り傷)でも熱傷(やけど)でも同じことです」(市岡氏)

傷がどこまで達したかによって治り方が変わる
皮膚は外側から表皮(茶色の部分)、真皮(肌色の部分)、皮下組織(黄色の部分)の3層構造になっている。表皮しかダメージを受けない場合はきれいに元通りに治るが、真皮の半ば以上(青い点線)まで達した深い傷は、再生できずに跡が残ってしまう。(図提供:市岡教授)
[画像のクリックで拡大表示]

 転んでヒザを擦りむいたくらいではめったに跡は残りませんが、同じ擦り傷でもバイクの事故などでできた大きな傷は跡が残ります。これも真皮深くまで傷が達したため。要するに、傷の種類やできた原因ではなく、あくまで深さが問題になるわけです。

 正常皮膚の再生が可能なのは、真皮の中に達した深い傷でも、「毛穴」が残っているレベルまで。毛穴の中には表皮の細胞が入り込んでいるので、傷ができた真皮のなかに毛穴が残っていれば、表皮の細胞が真皮の上に出てきて正常皮膚を増殖できるのです。

 しかし毛穴が失われるレベルの深い傷になると、真皮の上に表皮細胞がない状態になってしまうために、正常皮膚の増殖ができない状態になってしまいます。つまり、傷ついても真皮と表皮が接している状態が残されていれば、傷跡はきれいに治るわけです。

この記事は、「皮膚の傷跡が残る場合と消える場合、何が違う?」(執筆:伊藤和弘=フリーランスライター)を基に作成しました。
関連記事

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 睡眠不足は肥満や生活習慣病のリスクを高める

    近年、睡眠不足が積み重なる「睡眠負債」の怖さが取り上げられるようになり、睡眠の大切さがクローズアップされている。実際、睡眠不足や質の低下が、疲れや集中力の低下につながることを実感したことがある人も多いだろう。しかし、問題はそれだけではない。睡眠不足や質が低下すると“太りやすくなる”。さらに、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクも高まることも分かっている。そこで本特集では、睡眠と生活習慣病の関係から、実践的な睡眠改善法までを一挙に紹介する。

  • 女性の「尿漏れ」「頻尿」には骨盤底筋トレーニングが効く!

    トイレに行く回数が多い、くしゃみをすると少し漏らしてしまう、突然尿意に襲われて我慢できない…。女性の尿の悩みは、「頻尿」や「尿漏れ(尿失禁)」が多いのが特徴だ。これらを改善するにはどうすればいいのだろうか?

  • 男性も無関係ではない骨粗鬆症、飲酒・喫煙・高血糖はリスク

    骨がスカスカになってもろくなり、骨折の危険性が増すのが「骨粗鬆症」だ。急速な高齢化に伴って患者数が増えており、日本骨粗鬆症学会などによると、日本における患者数は現在1300万人と推定されている。骨粗鬆症というと女性のイメージがあるが、男性の患者数は300万人と見られている。本特集では、骨粗鬆症が起きる仕組みから、気をつけたい生活習慣、そして骨を強くするための対策までを一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.