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Goodayクイズ

ビールだとたくさん飲めるはなぜ?

クイズで学ぶ「アルコール吸収の仕組み」

 日経Gooday編集部

胃から分泌される「ガストリン」の影響?

 松嶋さんによると、明確な定説はまだないものの、影響している可能性があると考えられているのが、胃から分泌される「ガストリン」いうホルモンの存在だそうです。

アルコールは胃でも吸収されるが、吸収される割合はせいぜい5~10%程度。残りは小腸で吸収される
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 ガストリンは、胃の幽門(胃の出口)前庭部に存在するG細胞という細胞から分泌されるホルモンで、主な働きは、胃の運動の促進、胃酸分泌促進、ペプシノゲン分泌促進、胃壁細胞増殖作用、インスリン分泌促進作用などです。

 「ガストリンには、胃の入り口近くの部分の運動を抑制し、出口近くの運動を促進させる働きがあると報告されています(World J Surg. 1979;3:545-552.)。これは、胃の中に多くの量をためこむことを可能とし、出口近くのものを押し出すのに役立つことになります。ドイツ・エッセン大学などの研究によって、ビールにはガストリンの分泌を促進させる効果があることが明らかになっています(Gastroenterology. 1991;101:935-942.)。ビールを飲むことで、胃の排出効果が高まり、結果としてたくさん飲めるという結果になっていると考えられるわけです」(松嶋さん)

 この研究によると、酵母の働きによって糖をアルコール分解して醸造する、ビールやワインなどの「醸造酒」に見られる効果で、醸造酒の中でもビールの効果が高いようです。

 「このように、ガストリンが『ビールならたくさん飲める』要因になっている可能性はあります。ただし、ガストリンが理由のすべてかどうかはわかっていません」(松嶋さん)。現状ではまだ詳細は解明されていないようです。今後の研究の進展に期待しましょう。

この記事は、「ビールはたくさん飲めるのに、水だとすぐお腹いっぱいになるのはなぜか?」(執筆:葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト)を基に作成しました。
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