正解は、(2)水分補給には冷えたスポーツドリンクなどが良い です。

熱中症とは、高温の環境下で、体の電解質バランスや調整機能が崩れて起こる障害の総称です。その症状の多くは、頭痛や嘔吐などです。
昭和大学病院救命救急センター長の三宅康史さんによると、熱中症のピークは、ひと夏で3回やってくるといいます。最初の熱中症のピークは、梅雨明け後、一気に気温が上がった7月下旬。その後、8月中旬頃までに2回目、3回目と続きます。
暑い日は、市販の経口補水液やスポーツドリンクで水分補給が大切です。猛暑の中、外出する時は、すぐにぬるくなってしまうペットボトルより、保冷効果のある水筒で常に冷えたものを持ち歩くのが良いそうです。「冷たい飲み物を持ち歩くことのメリットは、体の中から直接、そして継続的に体を冷やすことにあります。飲んだものは約30分かけて体に吸収されるため、十分に水分補給をしてから外出し、水分が不足してくる30分後くらいからこまめに飲みましょう」(三宅さん)。持病のある人は注意が必要ですが、塩分の補給も忘れてはいけません。
では、冷えたビールはどうでしょうか?「ビールに限らず、アルコールは体を冷やすどころか、体内で熱に変わって体を温めてしまうため、熱中症の可能性があるときは注意が必要です」と三宅さんは強調します。しかも、アルコールは他の飲み物より桁違いに利尿作用が強く、脱水状態を招きやすいのです。
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梅雨明け直後の猛暑が危険! 倒れる前の熱中症対策