日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > Goodayクイズ  > 身近な人が熱中症に!? 重症度を見極めるポイントは?  > 2ページ
印刷

Goodayクイズ

身近な人が熱中症に!? 重症度を見極めるポイントは?

クイズで学ぶ「熱中症」

 日経Gooday編集部

 正解は、(1)ホントです。

 日本救急医学会では熱中症を重症度でI度、II度、III度に分類しています。I度は意識障害がなく、応急措置と見守りで済むレベル。II度は集中力や判断力の低下が見られ、医療機関の受診が必要なレベル。III度は特に症状が重く、入院が必要なレベルです。

 「一般の人はI度とII度を見分ける知識が求められる。ポイントは意識の有無と、自力で水を飲めるかどうか。ペットボトルなどを容器ごと手渡して、一人で水を飲めるかを確認してください。うまく飲めなければ意識障害があるII度ということ。すぐに医療機関に連れていきましょう」と帝京大学医学部救急医学講座の三宅康史教授は言います。

[画像のクリックで拡大表示]

応急措置は「FIRE」(炎)と覚える

 応急措置については、「FIRE」というキーワードを覚えておくといざという時に役立ちます。

 F(Fluid)は水分補給、I(Icing)は冷却、R(Rest)は安静、E(Emergency)は119番通報です。「意識がもうろうとしていたら、すぐに救急車を。その場合は逆から、つまりE、R、I、Fの順番で応急処置をしてください。意識がない場合、無理に水を飲ませてはいけません」と三宅教授はアドバイスします。

死亡者のうち、8割は「非労作性熱中症」

 ちなみに、熱中症は大きく2つに分けられます。炎天下など気温が高い中で体を動かすことで起こる「労作性熱中症」と、体を動かさなくても起こる「非労作性熱中症」です。

 前者は若者から中年が起こしやすく、圧倒的に男性が多いのが特徴。一方、後者は高齢者に多く見られるタイプで、男女差はありません。また、発症しても治療すればすぐに回復する労作性熱中症に対し、「非労作性熱中症は予後が悪く、熱中症による死亡者の8割はこちらのタイプです」と三宅教授は指摘します。

 非労作性熱中症の典型例は、下記のようなケースです。

【78歳女性・老老介護中:】

脳梗塞で寝たきりになっている81歳の夫を一人で介護していた。本人のパーキンソン病も進行していた。エアコンは嫌いなので使わない。梅雨明けで暑さの続く7月下旬、夕飯の準備をしているときに倒れる。数日後、連絡が取れず心配して訪ねてきた娘が発見。室内はサウナのような状態で、夫婦ともに熱中症になっていた。


 「老老介護の場合、介護しているほうが熱中症で倒れると、介護されているほうも熱中症になってしまう。特に梅雨明けの7月下旬は一気に熱波が来るにもかかわらずまだ体が暑さに慣れておらず、最も熱中症を起こしやすい時期」(三宅教授)というので、注意しましょう。

 なお、環境省では熱中症の基本情報、予防法、応急措置などをまとめた「熱中症環境保健マニュアル 2018」を出しています。環境省のホームページから無料でダウンロードできるので、万一の場合に備え、一度は目を通してください。

この記事は、「熱中症、重症かどうかの見極め方は? 応急措置はどうする?」(執筆:伊藤和弘=フリーランスライター)を基に作成しました。
関連記事

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

  • つらい「肩こり」は動的ストレッチで解消!

    肩こりの原因の大半は、生活習慣。すなわち、不自然な姿勢で過ごすことや、たとえ良い姿勢であっても長時間続けてしまうことが、首や背中の筋肉を緊張させ、筋疲労を引き起こす。この記事では、肩こりに関する記事の中から重要ポイントをピックアップして、肩こりの解消方法をコンパクトに紹介していく。

  • 筋肉博士が教えるロコモ予防の下半身筋トレ

    健康寿命を延ばすためには、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動だけでなく、「筋トレ」も重要であることが最近改めて認識されている。東京大学大学院教授で“筋肉博士”こと石井直方さんは、「寝たきりにならないためには、40~50代のうちから筋肉量を増やす意識で運動することが大切」という。そこで本特集では、石井さんに聞いた、筋トレの効果と、具体的な下半身筋トレの方法を一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.