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Goodayクイズ

無症状の骨折、実はけっこう多い?

クイズで学ぶ「骨粗しょう症」

 日経Gooday編集部

 正解は、(1)ホントです。

骨がスカスカになり、わずかな衝撃でも骨折してしまう

 ちょっと転んだだけで骨がポキッと折れた、背中が丸くなってきた、身長が低くなった…高齢者からよく聞かれるこうした悩みの原因となっているのが、骨粗しょう症(骨粗鬆症)です。

 私たち人間の骨は、「破骨細胞」と呼ばれる細胞が古い骨を吸収し(骨吸収)、「骨芽細胞」と呼ばれる細胞が新しい骨を作る(骨形成)という新陳代謝(骨代謝)を繰り返しています。女性は、閉経期を迎えると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減る影響で、骨代謝のバランスが崩れ、骨の修復が追いつかなくなります。すると骨がスカスカになって骨の密度が下がり、わずかな衝撃でも骨折してしまいます。このように、骨密度が下がり、なおかつ骨折リスクが高い状態が「骨粗しょう症」です。

 「骨粗しょう症は、閉経期を過ぎた女性の多くが発症しますが、高齢になると男性にも起こります。男性の場合は、ホルモンの影響より、腎機能の低下、糖尿病などの病気、ステロイド薬の使用などが原因になる傾向があります」。北里大学北里研究所病院整形外科統括部長の金子博徳さんはそう話します。

 「骨粗しょう症が原因で骨が変形したり、腰痛が出現することはありますが、病院で骨密度の検査を受けたり、骨折でもしない限り、通常は自分が骨粗しょう症であることに気づきません。転んで骨折するだけでなく、無意識のうちに骨折しやすいことも骨粗しょう症の特徴です。高齢になって背中が丸くなるのは、実は、背骨の椎体という部分がスカスカになってつぶれる圧迫骨折を起していることが多いのです」(金子さん)。椎体の圧迫骨折が生じると、周囲に負担がかかって別の椎体も圧迫骨折となる「骨折ドミノ」を起こしやすくなります。

図1 骨粗しょう症の人が特に骨折しやすいのは、背骨と脚のつけ根
図1 骨粗しょう症の人が特に骨折しやすいのは、背骨と脚のつけ根
骨粗しょう症による骨折は、主に背骨(椎骨)や脚のつけ根で起こる。原図(c) vadimmmus-123RF
[画像のクリックで拡大表示]

 骨粗しょう症からくる骨折は、脚のつけ根(大腿骨近位部)でもよく見られます。転んで起こることもあれば、少しひねった程度で折れることもあります。手をついた拍子に手首がパキッと折れる(橈骨遠位端骨折)ケースも少なくありません(図1)。「高齢者が寝たきりになる原因の約1割は骨折で、寝たきりの人の大半が骨粗しょう症であることは間違いありません」と金子さんは警鐘を鳴らします。

 骨密度を調べる方法はいくつかありますが、精度が高いのは、腰椎や脚のつけ根に2種類のX線を照射して骨密度を測るDXA(デキサ)法です。「遅くとも、女性は50歳まで、男性は60歳までに一度は骨密度を測ってほしいと思います。加えて、背中が丸くなってきた、身長が2~3cm縮んだなど、目で見える変化にも注意してください」(金子さん)。

 骨粗しょう症に対する治療薬には「骨破壊」を抑えるタイプ、「骨吸収」を促進するタイプなどがあり、年に1回の点滴静注で済む薬も登場しています。「いつの間にか骨折」という事態に陥る前に、骨の健康にもっと目を向けていきましょう。

この記事は、「いつの間にか骨折」の犯人は骨粗しょう症(田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。
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