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Goodayクイズ

近視の人は老眼にならないって本当?

クイズで学ぶ「近視と老眼」

 日経Gooday編集部

 正解は、(2)ウソ です。近視がある人も、加齢とともに老眼になります。

老眼になると「近くのものへのピント合わせ」から難しくなっていく

 40代から50代にかけて始まる「老眼」は、目の調節機能が衰えて、ピントが合う範囲が狭くなっていく老化現象です。「商品の小さな文字が読めない」「料理がぼやけて見える」など、日常生活に大きな不便を生じさせ、肩こりなどの体の不調や精神的な落ち込みを引き起こすこともあります。

 人間の目のピント調節は、「水晶体」と呼ばれるレンズの周りにある「毛様体筋」という筋肉が、見たいものに合わせてレンズの厚みを変えることで行っています。何も意識しない状態では、毛様体筋は弛緩していて、遠方のものにピントが合っています。一方、近くを見ようと意識すると、毛様体筋が緊張してレンズが厚くなり、近くのものにピントが合うのです。

 しかし、毛様体筋は筋肉なので、年をとると衰えて力が弱くなっていきます。また、水晶体も加齢とともに硬くなり、力が加わっても厚みが変わりにくくなります。さらに、網膜に映った像のピンボケを修正する脳の機能も衰えていきます。この3つの現象が重なって、ピントを合わせられる範囲が狭くなっていくのが、老眼というわけです。人間の目は、近くのものにピントを合わせる方が大きいエネルギーを必要とするため、老眼になると、「近くのものへのピント合わせ」から難しくなっていきます。

近視の人も老眼から逃れることはできない

 では、近視の人の場合はどうなのでしょうか。巷では「近視の人は老眼にならない」という説も聞かれますが、これについて、老眼についての著書もある眼科専門医の平松類さん(二本松眼科病院)は、「誤解です」と話します。

 「近視の人はもともとピントが合う範囲が手前にあり、遠くが見えにくく近くが見えやすいという特性があります。そのため、近視のある人が老眼になってピントが合う範囲が狭くなっても、裸眼であれば、近視のない一般の老眼に比べると近くは見えています(図)。こうした現象から、『近視の人は老眼にならない』という誤解が生まれたのでしょう。ただし、近視用の眼鏡やコンタクトレンズで矯正すれば、近視のない人と同じ状態になりますから、老眼によって近くが見えにくくなります」(平松さん)

図 近視の人が老眼になると、ピントを合わせられる範囲はどう変化する?
一般の人と近視の人は、もともとピントが合う範囲が違う。近視の人はピントが合う範囲が近方にあるため、老眼になってピントが合う範囲が狭くなっても、初めの頃は「近くが見えにくい」と感じにくい。ただ、眼鏡などで矯正した状態では、一般の人と同様に手元が見えにくくなる。
[画像のクリックで拡大表示]

 「近視があって、『手元を見るときは眼鏡を外すようになった』という人は、老眼になっていると考えた方がいいでしょう」と平松さんは説明します。さらに老眼が進めば、裸眼であっても手元のものが見えにくくなっていきます。近視があろうがなかろうが、残念ながら老眼から逃れることはできないのです。

この記事は、間違った老眼対策で、人生こんなに“損”をする(梅方久仁子=ライター)を基に作成しました。
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