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Goodayクイズ

脳腫瘍の多くは命にかかわらないって本当?

クイズで学ぶ「脳腫瘍」

 日経Gooday編集部

 正解(間違っているもの)は、(3)典型的な症状は、ドクンドクンと脈打つような頭痛である です。

脳腫瘍は不治の病というイメージもあるが、実際は…

 脳腫瘍は、頭蓋骨の内側(頭蓋内)にできるすべての腫瘍を指します。大きく分けると、脳そのものの中にできる腫瘍と、脳の表面を覆う膜(硬膜など)や神経にできて脳を外側から圧迫する腫瘍があります(図1)。

図1 脳腫瘍が発生する場所の例
[画像のクリックで拡大表示]

 横浜労災病院副院長・脳神経外科部長の周藤高氏によると、脳腫瘍(*1)は悪性より良性のほうが多く、良性の代表が「髄膜腫」。「髄膜腫の中にも、悪性のものや、悪性まではいかないが注意を要するものもありますが、8~9割は良性なので、転移したり命を落としたりすることはほぼありません。髄膜腫の5年生存率(*2)は95%程度で、事実上、命の心配をすることはほぼありません」(周藤氏)。

 一方、脳そのものの中にできるのが「神経膠腫(しんけいこうしゅ;グリオーマとも呼ばれる)」に代表される悪性腫瘍で、こちらは命に関わります。

 「脳腫瘍は年齢が上がってから見つかることが多く、多くは40歳以上で判明します。ただし、食事や喫煙、飲酒などの生活習慣が髄膜腫の発生リスクを高めるということは、私の知る限りありません」と周藤氏。

脳腫瘍の症状として多いのは頭痛

 脳腫瘍の症状として多いのは頭痛です。「脳腫瘍が大きくなるにつれて、頭蓋骨の内側(頭蓋内)がいわばぎゅうぎゅう詰めになり、圧(頭蓋内圧)が高くなって頭痛が出るのです。典型的なのは『起床時の頭痛』で、目覚めたときに頭蓋内圧が高くなるために起こります。片頭痛で見られるようなドクンドクンする拍動性の痛みが出ることはほとんどありません」(周藤氏)。このほか、腫瘍に圧迫された部位によって、麻痺や言語障害、ふらつき、めまいなどが出現します。

 良性腫瘍の場合、無症状であれば経過を見たり、手術しないで放射線治療を行ったりすることも多くあります(腫瘍の場所や大きさによる)。「手術を要する場合、良性の髄膜腫は周囲の正常脳と腫瘍との境目が明瞭なので、多くの場合、脳を傷つけることなくきれいに摘出できます。しかし、奥のほうにある髄膜腫の摘出は難度が高く、手術できない、あるいは腫瘍のすべてを摘出することはできない(部分摘出にとどめる)こともあります」(周藤氏)

 一方、悪性腫瘍は、よほど奥深い場所で手術が困難な場合は別として、手術で切除するのが原則です。手術後は放射線治療や抗がん剤による化学療法なども行われます。放射線治療の技術は進歩しており、ピンポイントで腫瘍に放射線を当てるガンマナイフ、広めの範囲で繰り返し照射する際に使われるノバリス、その中間的位置づけのサイバーナイフなどの装置があり、病巣の状態に応じて使い分けられています。

*1 ここでは他の場所から転移して起こる転移性脳腫瘍を除く、原発性脳腫瘍について解説する
*2 診断から5年後に生存している人の割合
この記事は、 実は良性が多い「脳腫瘍」 目覚めたときの頭痛は要注意(田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。
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