日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > Goodayクイズ  > 健康診断で問題になる「メタボ」の判定基準は?  > 2ページ目
印刷

Goodayクイズ

健康診断で問題になる「メタボ」の判定基準は?

クイズで学ぶ「メタボ」

 日経Gooday編集部

 正解(間違っているもの)は、(3)悪玉コレステロール(LDL)が高いとメタボに判定される です。

悪玉コレステロールはメタボ診断の基準に入っていない

 肥満は、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病につながり、また、様々ながんや心疾患などの病気のリスク要因であることも知られています。

 私たちが肥満について意識させられるのは、「特定健康診査(特定健診)」、いわゆる「メタボ健診」のとき。2008年4月からスタートしたメタボ健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健康診断で、会社勤めの人は会社の健康診断と一緒に行われることも多いもの(40~74歳対象)。

 腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上あり、かつ血糖値、脂質、血圧の数値のうち2項目以上が悪い場合に、メタボのリスクが高いと判断され、医師や保健師、管理栄養士から特定保健指導を受けることになります。

メタボの判定基準

腹囲…

男性85cm以上、女性90cm以上

上記に加え、以下3項目のうち2項目以上でメタボと判断

血糖…

空腹時血糖が110mg/dL以上

脂質…

中性脂肪が150mg/dL以上、またはHDLコレステロールが40mg/dL未満

血圧…

収縮期血圧(上の血圧)が130mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が85mmHg以上

 腹囲に加え、血糖、脂質、血圧のうち2項目以上が悪いとメタボと判定されるため、例えば血糖のみ悪かった場合はメタボに該当しないこともあります。また、脂質は悪玉コレステロール(LDL)ではなく、中性脂肪または善玉コレステロール(HDL)の値で判定されます。

 なお、腹囲が男性85cm未満、女性90cm未満でも、BMI(体格指数=[体重(kg)]÷[身長(m)×身長(m)])が25以上あり、血糖値や脂質、血圧の数値などが悪いと、特定保健指導の対象になります。

太っていても血糖値や脂質、血圧の値が悪くない人も

 年を取ると多くの人が、体重が増えて肥満になり、それに伴い血圧や血糖値、中性脂肪やコレステロールなどの値が悪くなってきます。ところが、メタボに詳しい慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科の教授である伊藤裕さんによると、肥満であるにもかかわらず、そうした値が正常の範囲内に収まっている人もいるそうです。

 2019年に発表された欧米の12万人の肥満の人を対象にした研究では、太っていても糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが低い人が24%いたという結果になりました(J Clin Invest. 2019;129(10):3978-89)。

 それでは、太っていても生活習慣病になるリスクが低いのはどのような人でしょうか。伊藤さんは、それは「皮下脂肪型肥満」の人だと指摘します。体脂肪には、全身の皮膚の下につく「皮下脂肪」と、内臓の周囲につく「内臓脂肪」とがあり、体重やBMIが同じ数値でも、全身がぽっちゃりしている「皮下脂肪型肥満」と、お腹だけ突き出ているような「内臓脂肪型肥満」とがあります。

慶應義塾大学医学部 伊藤裕教授の提供画像を一部加工
慶應義塾大学医学部 伊藤裕教授の提供画像を一部加工
[画像のクリックで拡大表示]

 このうち、皮下脂肪は多少ついても大きな問題はないのですが、内臓脂肪は生活習慣病のリスクを高めることが分かっています。「腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上になると、内臓脂肪量がだいたい100平方cmを超えることが多く、生活習慣病リスクが高くなります。特に40歳以上の男性は、腹囲が85cm以上ある時点で内臓脂肪型肥満である可能性が高く、きちんとメタボと向き合わなければならないと思います」(伊藤さん)

この記事は、太っても健康でいられる「良い肥満」の正体が最新研究で判明!(伊藤和弘=ライター)を基に作成しました。
関連記事

先頭へ

前へ

2/2 page

糖尿病
BMI
キーワード一覧へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣NEW

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.