正解は、(1)ホントです。
睡眠中に同じ姿勢を続けていると腰痛になる

慢性的な腰痛は、多くの場合、自分の日常生活に原因があります。原因を探るヒントになるのが、痛みを感じる時間帯。腰痛を午前中に感じる人は、睡眠中に原因がある可能性が高いのです。
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部の理学療法士・山口正貴さんは、朝、腰が痛いのは、睡眠中に同じ姿勢を続けている、つまり「寝返りが少ない可能性がある」と指摘します。
寝返りが少ないと、なぜ腰痛が起こるのでしょうか。主に2つの理由が考えられます。
1つは血流が悪くなること。仰向けの状態では、内臓の重みが腰に集中し、血管が圧迫されて血流が悪くなります。腰の筋繊維から、プロスタグランジンなどの炎症物質が放出されて痛みを引き起こします。
もう1つは、長時間体重をかけられることで、腰の骨(腰椎)と骨をつないでいる靱帯がゆるむこと。その結果、連結部である関節が不安定になり、動くと痛みが出るのだそうです。
一方、午後や夕方以降に腰が痛くなる人は、日中の行動に問題があるかもしれません。例えば、タクシーの運転手は同じ姿勢を長時間続けているため、腰痛に悩む人が多く、デスクワークで1日中座りっぱなしの人も要注意なのです。
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- 腰痛を引き起こす日常生活の要因は3つ
